20240608_星組「夜明けの光芒」(配信) | Hon Taku の With My Soul

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「感想記録用ブログ」
ときがながれてのこるものはめにみえないものだけ

夜明けのまりな待機。

 

ありちゃん主演のドラマシティ+東上公演、

こちらはチケットが取れなかったので配信を視聴しました。

ドラマシティのアナウンス、宝塚のと同じ人になったのかな。

 

脚本演出は鈴木圭先生。

担当作品が少ないのでなんとも言えませんが、

BGM含めた音楽の使い方とか上手だなと思いました。

そもそもの楽曲も良かったです。

 

セットは汎用的な雰囲気のものですが高さもあって良かったです。

それにダンサーの影が写るオープニングが妖しくて綺麗。

冒頭の、おそらく輝咲玲央さんが脱獄したであろうところが

こちらの配信の問題でちょっと飛んでしまいました。

 

ひよりちゃんとなのちゃんがヤングありちな。シータとラーマやん。

なのちゃんがるりはなちゃんに成長するのはすごく納得できる。

ひよりちゃんの表情がちょっと轟さんみたいにみえる時がありました。

ヤングの役が成長した自分の役と絡むシーンがありました。

演劇ならではの手法と思いますが、ああいうのけっこう好きなのです。

おふみちゃんのヤングウィルも楽しみです。 

 

まりなちゃんのビディ可愛い。

どういう立場なのかよくわからなかったけど、

すべてを包み込む包容力のある笑顔のお芝居がよかったです。

最後、衝撃の展開だったけど「でも幸せならOKです」という感じ。

ふたりしてピップの幸せを願ってるの尊いけど、ハヴィシャムさんじゃないけど、

「望みなさい、手に入れたいものがあるなら。」とも思ってしまいました。

 

ロンドンで紳士になっていくありちゃんは既視感がある。

 

天飛華音さんのドラムルさん、

これも抽象度の高い役どころでしたが

演劇的な「僕の闇の部分」みたいなの得意な天飛さんでした。

はつらつとした役より闇の役の方が力を発揮できてるかもしれない。


稀惺かずとさんのハーバートさん、

最近は物語を進める役割や状況を説明する歌を歌うことが多くなってきました。
重要なポジションですがしっかり伝わってきますよ。
 

エステラには幸せになってほしい。
ピップにとって「大いなる遺産」はお金のことじゃなくて

エステラのことだったのですね。なるほどね。

よくできたストーリーだったと思います。

「夜明けの光芒」というタイトルよりも

「大いなる遺産」のほうがしっくり来る気がします。

個人的にはすごく好きな作品でした。

なんだかクラシックな映画を吹き替えで観ているみたいな。

 

チャールズディケンズのことはよく知らないけど、

『オリバー・ツイスト』(1838年)
『クリスマス・キャロル』(1843年)
『デイヴィッド・コパフィールド』(1850年)
『二都物語』(1859年)
『大いなる遺産』(1861年)

貧富の差が根底にある物語が多いのかな。

当時のイギリスがそういう時代だったというのもありそうですですけど、

アガサクリスティが好きなので近しいものを感じるのかもしれません。

 

シームレスにフィナーレショーあり。

ありちなの綺麗なデュエットダンスでした。
天飛華音さん中心の群舞は楽しそうに踊るまりなちゃん。
最後にありちゃん爆踊りタイムあり。

 

カーテンコールのありちゃん、

こっちゃんに似てきたような。歌も上手くなってると思います。

でもご挨拶すればほわほわのありちゃんでした。

これがトップになるとしっかり話せるようになるんだから楽しみですね。

 

3班に分かれた星組、

95期首席の礼真琴、98期首席の暁千星、102期首席の舞空瞳、

それぞれが率いてぜんぶ素晴らしい(星組ファン贔屓目)のは素晴らしい。

ありちゃん主演で若手中心かと思いきや、ハヴィシャム夫人はじめ

組長はじめ2ケタ期の皆さんもしっかり存在感を出しておられる。

層が厚いと感じます。来週のBIG FISHも楽しみだな。