劇団四季ミュージカル「南十字星」のDVDを観ました。
ご存知の通り、2026年のお盆にインドネシアのバリ島とボロブドゥールへの旅行を
計画しており、本作はその予習になると思って観ました。
もう10年以上も公演していないのですね。
新しい四季のファンの方の中にはご存知ない人も多いのではないかと思います。
なぜか自宅にDVDデータがありますから、誰かに借りたのかな、観てみました。
第二次世界大戦中、またその戦後の敗戦処理の中での日本とインドネシアの関係、
またインドネシアの日本やオランダからの独立の歴史を理解する一助になったと思います。
主演の保科少尉役が阿久津陽一郎さん、
ヒロインのインドネシア人女性のリナ役を樋口麻美さん。
ありし日の「アイーダ」の組み合わせであり「マンマミーア」の組み合わせであり、
この当時の劇団四季のトップコンビと言っていいでしょう。
昭和の歴史3部作の中では、私はこの「南十字星」が一番好きです。
何と言っても曲がいいですし、歴史をもって未来につなぐメッセージも良い。
どこまで史実に忠実かということはわかりませんが、
久しぶりに見ると引き込まれて感動してしまいました。
改めて観ると、インドネシアの文化、特にバリ島の文化を色濃くリスペクトした作品に
なっているなと思ったし、そういうの目当てで今回バリ島に行くわけですが、
その歴史の暗い部分、ムルデカの歴史にも思いを巡らせることができました。
日本が敗戦した時にインドネシアは独立し、独立宣言が1945年の8月17日に発出され、
その後オランダが戻ってきて改めて独立戦争となったこと、独立宣言を出したのが
デヴィ夫人の旦那のスカルノ大統領だったということを学びました。
奇しくも終戦や独立の8月17日に近いお盆休みに行きますから、
空気感を少しでも理解できればいいなと思います。
架空の人物を描いているけれども、
当時、同じような境遇の軍人が複数いたのではないかと考えます。
ミスサイゴンにも近い構図ともいえるし。
保科少尉の上官に島村中尉が出てきますが、
現実には今村という人が実在の人物としていたようです。
お話がある程度単純なだけに、ガムランのシーンも、会話劇のシーンも、
玉音放送のシーンもかなり贅沢な時間の取り方をしているなと感じました。
舞台の基本的にはジャカルタなのだと思いますが、
ソロ川を歌ったブンガワン・ソロ、独立を歌ったインドネシア・ラヤ、
これらは現地で聴いて口ずさんでみたい。
改めて、戦争とは、その気のない人たちが殺す側に立ち殺される側に立ち、
ということなのだなと実感しました。
その後続けて「映像の世紀 バタフライエフェクト」の
東京裁判と銀座の回を取り貯めておいたものを観ました。
戦争の責任を政府や天皇に求めるのではなく、その中枢の個人を裁くという東京裁判。
日本の敗戦処理を知る学びの機会となりました。
