さてさて
「完結しない」
と心の中で強く誓ったものの、
久々に某動画サイトで音楽を聴いていたら意欲が湧きました
どうも、単純な僕です(・∀・)ノww
あと1話書いて、
書き終わってる1話を修正したら、
この文章も完結いたします
ラストは元々書き終わってるからね
着地地点が変わらなくてホッとしてる(・∀・)ノ
ってかさ、皆が思っているだろう事
『里英ちゃん、へタレすぎじゃね?ww』
これならさ、主人公指原でも良かったよね(´・ω・`)
むしろ、そっちの方が納得だよね(´・ω・`)
うん・・・
この文章書き終わったら、このブログの存在意義もなくなる
と思ったので、新しい文章でも書こうかな?
ニーズがなくたって、気にしない派です(・∀・)ノ
中2時に書いた文章
中2時に見た夢の文章
中2病丸出しの文章←
思い出したら気付いた事だけど、とある曲が題材となってました
これに、去年小論文で書いた事をMIXして書こうかな・・・と。
MIXすんのはラストだけだけどね
という訳で、毎度の事ながら最終話だけ書き上げるド阿呆です(・∀・)ノ
もしかしたら、長文書くの面倒でラストだけ急にうpするかも知れません
それでも満足できる性格だから仕方ないww
んじゃ、また(・∀・)ノシ
【第26話『非現実逃避(前編)』】
見栄で覆った殻を破る時が来た
愚かな嘴で突き続けた
小さなひび割れに今、口付けを
「よかったぁ、仲直りしたんだ。友、心配してたんだよ?」
嘘と分かるそれに、八重歯をちらつかせて笑う
思わず身構える私を、3人は楽しそうな表情で見つめる
『何か、用?』
のんびりとした口調のひじきに、拍子抜けをする
いじめっ子相手に、『何か、用?』じゃないでしょうが・・・
怯える事のないひじきを前にしても、彼女達は張り付けた笑みを絶やさない
「そうそう。話したいことあるんだぁ。昼休み、裏庭に来てくれない?」
一見普通の提案も、彼女の口から出れば形を変える
疑問系なんかじゃない
拒否権なんて、存在しない
『うん、いいよ』
流石のひじきも例外でないらしい
いや、コイツは単に何も考えてないだけか・・・
1人で行かせたらどうなる事か分かったもんじゃない
私がついて行ったところで何も変わらないんだろうけどさ
それでも・・・
―友達見捨てて笑うくらいなら、一緒に傷つけられた方がまし―
きっとゆきりんなら構わず一緒に行くだろうな
私だって、そう在りたい
「私も、行くよ」
絞り出した声は、思った以上に掠れていて、
弱い部分を吐き出した様で思わず拳を握る
「別にいいけど。でも、ついて来ない方が賢明だよ。お利口な北原さんなら、分かるよね?」
嘲り笑うように投げられた言葉は、強く私の上に降りかかる
”蛇に睨まれた蛙”とはこの事なんだろう
1歩踏み出そうとした足を、私はその場に下ろした
きっとさ、みんなが知ったら笑うんだ
「へタレ」なんて呼ばれてさ
悔しさに唇を振るわせる
笑われるのも、傷つくのも怖かった
私は蛙だ
井の中から出なければ、傷つく事もない
窮屈な塀の中
そこを”平和”と信じて泳ぎ回る
滑稽な姿
全て知った顔で、全て知らない姿で
今日も私は、短い距離をただただ回る
世界を包む騒音に、聞こえないフリをし続けた
【第25話『ハンプティ・ダンプティ』】
壊れたものは、2度と元には戻らない
私達の関係も、例外ではない
それならさ、違う関係を築けば良いんじゃない?
ひじきと泣いた日の翌日から、私達の関係は変わった
他人から見れば、元通りになったと思われるだろうが、全くもって別物
休み時間の度に彼女の席まで行き、他愛もない会話を交わす
ひじきが避けようとしても、構わず私はそこに居続けた
ゆきりんはそれを見て、
「まるで立場が逆転したみたいだね」
って笑った
ひじきと絡むのを嫌がってた私が、
こんなにも彼女の傍にいるなんて、誰が想像出来ただろう
みんなもそうでしょ?
私?
もちろん、予想もしてなかった
きっとさ、私達は回り道をしていたんだ
もっと、お互いの事を知るべきだったのに
くだらない噂を信じて、ひじきを厄介者扱いしてきた
まぁ、噂がなくても、厄介な性格には変わりないんだけどね
それでも、先入観の無い目で見れば、
そんな性格もすぐに慣れたんだろうけど、私にはそれが出来なかった
もしも貴方に、「なんでわざわざそんな奴の傍にいるの?」と聞かれたら、私はこう答えるだろう
「なんとなく」と・・・。
ここまで読んでくれた貴方なら分かるでしょ?
そう、私は素直じゃない。
ひじきの隣が居心地いいなんて思ってないし、楽しいとも思ってない
そんな顔をして、私はそこにいる
「友達じゃない」って言いながら、隣に立つ私は滑稽に映る
それでもいいんだ
ひじきが、あの笑顔で笑ってくれるから
昨日とは違う
混じりっ気の無い笑顔を見せるから、私は安心して憎まれ口を叩ける
そう安心しきっていたんだ
まだなんの解決もしていないのに、私はそれを忘れていた
全てが丸く収まったかのように、無邪気に笑っていたんだ
それを見る目が、鋭くなっている事に気付かずに
笑い合う私達の目の前に、あの笑顔が姿を見せる
昼休みの廊下に
私とひじきの前に
板野さんたちは笑みと共に現れた
【第24話『傘を濡らす雨は(後編)』】
雨上がりの帰り道
久々に彼女の隣
無邪気そうに水溜りを踏みつけ、濡れた靴紐が跳ねる
『楽しいよ?』と私を誘うから、首を振って答を示す
見慣れたはずのあの笑みは、
なぜだか初めて見る様な表情に見えた
しきりに話しかけるひじきは、意識的にあの話を避けている様で
ひじきが何も言わないから、私も何も言えなかった
当然だ
私に何かを言う資格はない
逃げた私が嫌いで、
それでも笑うひじきも嫌いで、
私はまた弱くなる
あんな事をされても、君が笑うから
君の代わりに、私の頬に涙が流れる
立ち止まった私に、ひじきが気付く
泣き顔を見て、困った顔を浮かべた
ひじきの為に、私は何も出来てなんかない
傍にいればいいのに、それすらも簡単に手放した
そんな私が、ひじきを思って泣くのは自分勝手なのに
それでも君は、私の涙をそっと拭ってくれる
その優しさに、ただ甘えそうになる自分に嫌気がさす
「なんで、笑うの?」
そんな無理した顔で、私の隣で、笑わないで欲しかった
「泣きたい時は、泣けばいいじゃん!」
君の瞳が揺れる
堪えるように、下唇を強く噛んだ
その顔を、私は知らない
「無理・・・、すんなよ。カッコつけんなよ。泣けよ」
駄々をこねる子供の様に、私は君に語りかける
震えた言葉に、君は優しく微笑む
『泣いたらさ、きっと里英ちゃんに迷惑かけるから。
亜樹が笑ってれば、誰も困らなくて済むから』
君の優しさが、私にまた罪を重ねる
ひじきの為に泣くなんて、板野さんは鼻で笑うことだろう
でも、今はそれでも構わない気がするんだ
誰に笑われても、私は泣きたかった
目の前にいる、馬鹿野郎の為に
あの頃の私は、人を慰めるには幼すぎて、大事な時に言葉を捜せずに居た
それでも、少しだけ、ほんのちょっとだけ大人になったよ
この場に相応しい言葉は見つけられなかったけど、しなきゃいけないことは分かったから
私は、両手でしっかりと、ひじきの体を抱きしめる
「これでさ、泣いたって誰も気付かないよ。私も分からないから。だから・・・」
顔を胸にうずめて、震える彼女に囁いた
「我慢しないでいいんだよ」
君の心に雨が降る
君は傘を差して、誰にも気付かれないようにと笑った
傘を濡らした雨は、君の頬を濡らさない
私はそれが嫌で、それが辛くて
君の手から傘を奪うんだ
さぁ、2人で雨に打たれよう
今日は私達の元にだけ、優しい雨が降る
きっと明日は、2人の空が晴れるから
※参考『ウェザーリポート』(BUMP OF CHICKEN)
【第23話『傘を濡らす雨は(前編)』】
薄っぺらな私には、彼女の痛みは分からない
感じる孤独も、私が抱いていい感情じゃない
窓を叩く雨がウザッたい
目を向ければ、窓に映る私の頬に雫が流れる
こんな風に、素直に泣けたら楽なのかな?
目を濡らすものを、我慢する事を覚えた
器用に立ち回る大人に、子供の頃はなりたくなかったのに
嫌われる事を恐れて、子供の皮を捨てたのはいつの事だろう
此処のところ気分が沈んだままだ
原因は分かってるのに、解決策はない
子供のように、走り回る無邪気さが懐かしい
雨上がりのグラウンドで、規則正しく並んだ白の体操服
私は列にひじきの姿がないことに気付く
体育は人一倍はしゃぐのに、一体どこに行ったんだ?
前に並ぶ板野さんの笑みが、今の私には意味有り気にしか見えない
秋元先生のスキをついて、私はグラウンドから離れた
教室に戻ってみたがひじきは居なかった
空き教室を覘いても居ない
手当たり次第に探してみても、ひじきは見つからなかった
「校内にはいないのかな?もうグラウンドにいたりして・・・」
杞憂だったかな・・・
面倒臭がらずに、正面玄関から出ればよかったのかも知れない
私はまた、選択肢を間違えた
裏庭に続く出口を選んで、私は外へ出る
普段は誰もいないその場所に、彼女は1人立っていた
「はぁ」とタメ息を吐きながら、制服姿のままのひじきに近づく
声をかけようとした時、ふと彼女の足元にある物が見えた
私が着ている、本来白いはずのソレは、
泥水に塗れて無残な姿を見せていた
「ひじき・・・、それ」
声をかける私に振り向いた彼女は、いつもの、あの笑顔を浮かべていた