HERO【第2話『終焉宣言』】
どうやら世界は終わるらしい
私が生まれ住む世界は、
たった1つの村しかなく、あとはただひたすらに自然が広がっている
村の外れの森には”虎”なる生き物がいて、周りの大人は「危険だ」と口を揃えて言った
その森の向こうには大きな山があり、そこには神様が住んでいて、
ひとたび間違った行動を起こせばその逆鱗に触れ、
1ヶ月は続く噴火により生物は滅びるだろう。という、
今や老人しか信じていない冗談みたいな伝説があったりもする
当然の事、私も信じてはいなかった
地鳴りと共に舞い、空が紅々と染まったあの日を知りさえしなければ
空を燃やす赤を見て、一人の老婆が呟く
―「天罰が下った」と―
―「伝説は本当だったのだ」と―
伝説のタイムリミットは1ヶ月
もし本当に神様がいるのだとしたら、
もう少し優しい方法で、私達の過ちを教えて欲しかった
この日を境に、私達は醜いだけの存在へと成り下がってしまうのだから
HERO【第1話『シンデレラの魔法』】
ハピーエンドとバッドエンド
例を挙げるならば、かの有名な物語シンデレラの場合、大半の読者が口を揃えて答えるだろう
「ハッピーエンド」だと
果たして本当にそうなのだろうか?
物語は途中で終わりを迎えた
あの場面までなら、確かにハッピーエンドでも納得がいく
だが、人生は物語の様に、都合のいいところで終わりがやって来る訳ではない
例えば、シンデレラが結婚した後の事を考えてみる
もしかしたら、今までコキ使われていた反動で、家事を全くしない嫁に変貌するかも知れない
逆に、生い立ちによるネガティブさで、王子様を信じられず束縛を続ける嫁になる可能性だってある
一方、王子はどうだろうか?
シンデレラの美貌を求めた彼は、偏見を持ってすれば面食いという事になる
故に、浮気の可能性は否定できない
物語に添って、裏側を考えてみたっていい
シンデレラがガラスの靴を城に置いて行くシーン
あれが無ければ、王子とシンデレラは一生結ばれる事はなかったであろう、ターニングポイント
だが、わたしはその出来すぎた偶然に首を傾げる
万が一、本当にあのタイミングで靴が脱げたとしても、
気づかずに行ってしまうものなのか
そこである一つの疑問が生じる
もしかしたら、全ては計算の内だったのでは・・・と
仮に双方が性悪だった場合はまだ良い
どちらの利益も満たされ、きっと幸せだと感じられるからだ
だが、片一方だけが性悪だった場合は最悪
もう片方が、その利益に利用されてしまい、不幸せだと思うだろう
果たして2人はどれに当て嵌まるのか
それは当人たちにしか分からない疑問である
下らない考察まこれまでにして、結論を書くとしよう
物語の結末は、読者が決める
読者は書かれた文章を読み、単純に受け取るか、はたまた空想を巡らせるか
だが、導き出された答えに正解を示すものは誰もいない
物語のその後など、誰にも分かりっこ無いのだから
物語に終わりなど無い
必然の結末なんてものは、都合のいい終焉でしかない
誰かが再びそこに命を吹き込めば、自由に結末は変えられる事に気づくはずだ
だからこそ、ここで一つの物語を書くとする
この結末は是非、簡単には決めないで欲しい
単純に見える物語にも、無限の広がりは与えられる
私がこの文章を思い起こす時、幾つもの可能性を考えた末に、必ず一方の答えに辿り着く
それは君が考えた結末と同じかも知れないし、違うかも知れない
私はそれで良いと思っている
書き手が出来る事など、物語の枠組みを作るという事意外は無いのだから
さぁ、君はこの物語にどんな結末を示すのか
選択肢はたかだか2択
されど、10人いれば10通りの2択
偲ぶ
中2の時に書いた文章を思い出して、今の自分が書く
中2から過ごした数年で、自分がどう変わったのか、どう変わっていないのか
実感できる文章だといいな
前回の文章は1話ずつタイトルと内容を考えてから書き始めたんですが、今回はそれを全くしない予定
”ひじき”は短話完結を繋げたからそれが出来たけど、
今回は通しで書くからね
いや、まぁ、全体の構成を考えたところでどうせ変わるしさww
きっと、今回は短め。な、はず←
でも、前回よりも更新間隔が空く。予感
行き当たりばったり
出たとこ勝負
もしかしたら、完結しないかもねww
HERO【第0話『プロローグ』】
昔大人は言った
人は誰かの為に生きているらしい
でも、私はそれがただの理想なんだという事を知った
結局、誰しも自分が可愛くて生きている
自分を良く見せようと、「誰かの為に」なんて奇麗事を言ってるだけの、酷く醜い存在
それが私達人間
建前を本音の様に言い放ち、嘘を吐くのに罪の意識はない
私達が経験したたった1日が、その嘘を剥し、人の醜さを露呈させた
私達は皆卑怯で、醜くて、情けない
いくら技術が進歩しても、手先が器用でも、根本に眠る性は変わらない
最後の日
風が強く吹きつける丘で、悲しそうに目を細め彼女は呟いた
『私は人が嫌いだ』と
私はその小さな左手を握る
「私もだよ」
私達は互いの目を見つめ、音も立てず微笑む
―でも、君の事だけは好き―
とりあえず
完結(・∀・)ノ
2月に設定を考えたくせに、書き始めは4月
その間細かい設定を考える訳でもなくダラダラと・・・
よく1ヵ月半で終わったなぁ。ってのが素直な感想
チラッとでも読んでくれた方の目にはどう映ったのだろうか?
全話数もそうだけど、内容も書いてみればどんどん変わっていって、
適当な性格を再確認できた
大枠からはみ出さない事で精一杯
欲を言えば、もうちょっと長くして、里英ちゃんを心底不幸にしたかったww
不幸な子が好き。っていう、捻くれた性癖←←
ただ、これ以上長くするのは精神的に無理だったけど(´・ω・`)
また文章書くことがあれば、
最初っから最後まで不幸な物語がいいなぁww
まぁ、その場合も、多分出たとこ勝負になると思います
適当こそ我が人生の教科書なり(・∀・)ノ