こんにちは。
こころの専門家・公認心理師の ほりたたかこ です。
不妊治療体験者でもあるので妊活・不妊カウンセリングに力を入れています。
コロナ禍の現在はオンラインカウンセリングにて対応しております。
苦しい状況や
何か症状が出ているようなときに
それに注目して何とかしようと四苦八苦するより
その状況や症状から少し離れて
別のところでなにかを行ったりすることは
状況や症状を変化させるのにはとても有効です。
「何ともならない症状を真っ正面から何とかしようとするのは、
自分の座っている座ぶとんを
上から両手で持ち上げようとするようなもので
とても動かせません。
しかし、座ぶとんから一度おりて、
横から座ぶとんを動かすのは簡単です。」
「治療的面接の工夫と手順」 増井武士・池見陽 著
本の中で、増井先生は
とってもシンプルにわかりやすく説明されていました。
もちろんその状況や症状の苦しさを
わかってほしい気持ちがあるときには
それについて話してもよいのですが
ある程度話すと
どうしてもぐるぐる同じところでとどまってしまいます。
そうなると
「ああ~もうどうしていいのかわからない」
と思ってしまいがちです。
カウンセリングではそうなる前に、
座ぶとんから降りてみるように
カウンセラーが誘います。
そのタイミングを計りながら聴くのがカウンセラーの聴き方ですし
座ぶとんから降りるまでに時間をかけることもカウンセラーの待ち方です。
丁寧に聴き
ゆっくりと時間をかける
これらのことが
ひとりでやるとうまくいかないのは
自分のなかに、
”ちゃんとしなきゃ、早くしなきゃ”とせっつく批判者がいるから。
「ちょっとまって
ちゃんとできてなくてもいいから
ちょっとまって
早くやらなくてもいいから」
これ誰かに言ってもらえると
ほんとに落ち着いて考えることができるのですよね。
見えなかったものが見えたり
気づかなかったものに気づいたり
出なかった答えが浮かんできたりするのは
その後のこと。
もちろん
”ちゃんとしなきゃ、早くしなきゃ”とせっつく批判者は
職場や日常のなかで暮らしていくのに
必要な部分だからいてもいいのです。
でもカウンセリングの場面では批判者さんには”ちょっとまってもらう”
座ぶとんから降りるくらいほんのちょっとの間です。
こうなると
座ぶとんも楽に動かせる気がしてきませんか?
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