高校時代、遅刻欠席を繰り返し、
満身創痍で大学受験を乗り切った長女。
熱望していた志望校には届かず、
「もうこれ以上頑張れない」
と言って、併願校へ入学を決めました。
大学入学を待つ春休みのある日、
突然動き出しました。
高校卒業後、アルバイトを決めてきました。
何故か学校とは反対方向の、
自宅から小一時間かかる場所でした。
近所で働くとこたくさんあるだろう、
そんな遠いところまで行かなくても、と
反対する気持ちがちょっとありました。
立ち仕事なのも心配でした。
それでも本人が大丈夫というんだからと
見守っていました。
そこから長女が覚醒するまではあっと言う間でした。
あれだけ朝起きれなくて苦労していたのに、
休日の早朝シフトをガンガン入れてくるのです。
仕舞には
「明日始発で行くから」
と言うことが増えていきました。
最初のころは私も早起きして
駅まで車で送っていました。
さすがに付き合いきれなくなり、
「早朝シフト入れるのは勝手だけど、
自転車買うなりして、自力で駅まで行って」
と長女に言いました。
布団に吸い込まれるような倦怠感で
起き上がれないことに悩んでいたことが嘘のように
自分で起床して出かけるようになりました。
あの苦労した日々は一体何だったんだろう、
という感じで、
大学生になってからはきちんと起きれるように
なりました。
志望校を諦め、大学生という新しい環境に飛び込んだのが
功を奏したのかもしれません。
あのまま浪人生になっていたら、
体調不良は継続していたのかもしれないなと
思っています。