半年間の出版セミナー初日を迎えました。
10数名の受講生仲間は、コーチやコンサルの方や健康・医療系、IT、スピリチュアル、メディア、などそれぞれの道の専門家がずらり。
ひとクセもふたクセもある、個性的な方々がそろっていました。
「出版」という目標を目指しながら、いろんな世界の話を聞けることにもワクワクしました。
なかには、既に本を出したことのある方もいて、希望感にあふれていました。
第一回目は、企画書の書き方を学びます。
あらかじめ、企画書のフォーマットが用意されていました。
どうやらこちらのセミナーは、手取り足取り、ゼロから指導し育成するというよりは「とにかく実戦」ということらしい。
わからないながらもひとまず書いてみようというスタイルのようです。
受講生はとりあえず5~10枚(←正しい枚数は忘れちゃったのですがこのくらい)の企画書を用意することが義務付けられました。
初回にも関わらず、既に編集者さん数名が会場にいらっしゃり、この時点で荒削りながらも仕上がった企画書を見てもらえる機会も設けられました。
その中から数名、編集者さんが興味を示し、継続して話し合いたいという受講生もいました。(←のち、何冊も本を出すことになる方です)
私はというと、ここで問題が起きます。
こんなことに直面したのです。
「私、書きたいことがない。」
アホか、って言われるかもしれません。
でも、そうなんです。
私は本を書きたいけれど、本で伝えたい「何か」を持っているわけではありませんでした。
私の持っている経験やスキル、そのどれかが人の役にたつなら何でもいい。
それを本にして世に出したいというのが本音でした。
本は売れなければ仕方がありません。
自費出版じゃないのですから、売れるもの、すなわち「欲しい」と思ってもらえるものでなければなりません。
「若松さんは何を書きたいのですか?」
その問いに明確に答えられない私にあきれる方もいました。
けれど、「書きたいこと」が特にない私は、その自分の状況をポジティブに捉えることにしました。
とにかく自分を分析し、向き合い、それを受け取る方にとっておもしろいと思ってもらえる切り口を徹底的に試すことにしたのです。
マーケティングです。
書きたいことがはっきりしている人はそれを強みにすればいい。
けれど、特にない私はむしろそれを強みにし、徹底して市場目線で攻めていくことにしました。
来月の受講日までに、またたくさん企画書を書かなければなりません。
さて、素材としての私は何を持っているんだろう。