愛犬 最強伝説 -28ページ目

愛犬の火葬

山にある火葬場に

皆でむかった。


母は、なぜかコンビニを探していたが、
見つからなかった。


思いの他
混んでいた道……………




母が突然

『ちょっとだけ寄りたいとこあるんだけど』


と言った。

母の道案内で行くと、
そこは、
有名なプリンの工場だった。
ファルが
物を食べれないょうになった時から
母は
そこのプリンを買い続けた。

彼が大好きだったプリンを
最後に
あげたかったらしい。


それでコンビニを探してたんだね………




ぉかぁさんの気持ちが
せつなくて
心がしめつけられた。





ぉかぁさん。





ファルは、

沢山食べたから

充分だと思うよ?








そのあとも

斎場までの道のりを
コンビニを探しながら行ったが、とうとう見つけることは
できなかった





そして

斎場に到着した。



とうとうやってきた

この時間…………………





車の中で子供達は

ずっと撫でていた。

そして
ファルは、

移動した






その時、四歳の上の子供が、
沢山の紙をもって
車から降りてきた。

見ると、
自分で塗って、切ってつくった
船と
飛行機だった。



とても

大切にしていたものだった。










それを




寝ているファルの上に
何枚も
何枚も
のせた
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『ママ、
ファルちゃん
この飛行機にのって
お空に飛んで行けるね。
船もあるから
遊べるよ』






そうだね。

飛行機あるから

天国に行けるね。





お船もあるから、遊べるね……………………。










子供は
子供なりの世界がある。

大人が
忘れていることや、
気づかないことも
教えてくれる。

車の中でも、


ママに聞こえてたよ。



『ずーっとずーっと大好きだよ』
って
言ってた声。


ファルにも
きっと届いてるよ………







大好きなおいもを
口元において


大好きなお花を敷き詰めた
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お花畑で寝てるみたいだよ





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重い口を開いたのは、

斎場のおじさんだった。




そろそろ……………………









それは
永遠の別れ。




ファルの姿も




重さも




感触も




匂いも






もう、二度と





感じることができなくなる。





まって!!!!!!




喉まで出かかった声を


必死で
押し殺した。

苦しくて
唾液さえ飲み込めなくなった。




ほんとうに


最後の



最後の


別れ………………………。





ファルちゃんありがとぅ



ファル大好き



ファルよく頑張ったね。



忘れないでね…………




あなたに会えて


よかった。




ファル……………………





ファル……………………


















そして




扉は閉じた。





もう
彼を


永遠に


みることのできなくなった瞬間だった。





ファルのふわふわの毛
忘れないよ。


匂いも
忘れないよ。









ファル……………………

皆からのプレゼント

次の日の朝、
起きて

真っ先にファルに会いに行くと、



前の日よりも


ひんやりしていた。


かたくなっていた足は、
硬直がとけはじめ、
ダランと
なるようになっていた。


しっかりと
閉じた口は
開けることが出来なかった。



そして、





前の日は

石鹸のいい匂いにつつまれていたのに



死臭がでるようになった。
母は、

庭から
菊の花を沢山つんで


ファルの身体にのせた。

すると、



お花の匂いが部屋に広がり、

穏やかな気持ちになった。





ピーンポーン♪


突然のチャイムだった。

出てみると、

散歩仲間のわんちゃん達が、きてくれた
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素敵な

お花と


お別れのメッセージカードを
もってきてくれた。




物なんかょり、

皆が

あいにきてくれたことが

一番うれしかった。


そのあとも、ひっきりなしの訪問…
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あっという間に

沢山のプレゼントにつつまれたファル。



大好きな果物や、

お花に囲まれて

淋しくないよね…………。




皆、ありがとぅ。








きてくれるたびに

その気持ちがうれしくて

涙が溢れた。




ねぇ、



みてる????



皆から愛されていたこと、
忘れないで。

そんな人達と

あなたを通して

関わることができたんだよ。

ありがとぅ、ファル。




あのね…………


ファルが死んだ日ね、

ジェフね


ずーっと部屋から出てこなかったんだって



チャチヤもね、

ご飯も食べないし
元気なかったんだって






私もね

沢山泣いたよ。

おかぁさんも
おねーちゃんも

皆 みーんな

わんわん泣いたんだよ?
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もうすぐ

火葬の時間……………。



近付くたびに

口数は減る一方だった。








ファルは、

口やお尻から、

なーんにも出なかったので
最後の最後まで沢山抱っこできたんだよ。
やるね、ファルちゃん。



おしめも外して


テーピングもしていた足から剥がし

口に
お水を含ませた。


ブラッシングをして

本当に綺麗な姿だった。



最後の最後まで

最強だね、君は。









ちゃんとね、

もらった果物、天国でわけなさいよ。
新入りのファルです、
どうぞよろしく(^-^)/
ってね。
間違っても
殿様犬になっちゃダメよ。




私から

最後の忠告。













…………………………………………さぁ、

時間だ。


私の車に

布団をしき
大好きなおいもを
枕元において

ファルをのせた。

周りに、皆が座って囲んだ。


犬嫌いだった父も
しっかり乗り込んだ。




お別れに


またきてくれた人やワンコに



本当に





最後の








さよならをして









ファルが九年過ごした

家から


出発した

最後の夜

死ぬ前は、

『ファル死んだら、剥製にしてとっときたい』


なんて言っていた私。



家族の約束事で
皆が集まってから火葬しよう
そんな話しになっていた。
でも………………
実際、ファルをみて
温めても
温めても
冷えていく身体が

寒そうでかわいそうで、

今まで頑張った彼を
もう
楽にしてあげたくなった。


皆が揃うまで、
何日も
冷えた身体で眠らせるのは、もう止めよう







次の日に来るはずだった姉を急遽呼び、
翌日の日曜日に、火葬することにした。






駆け付けた姉は、
私同様
彼を見て、
泣いた。







その夜は、
彼と過ごす最後の夜となった。


昏々と眠り続ける彼を
真ん中に
姉と
夜な夜な思い出話をした。

ファルが寒くないよう、どんどん冷えていく身体に、愛用していた毛布をかけ、
沢山なでたり、
沢山キスをした。






明日の朝
起きたら、生きてたりして!



なんて、冗談で言ったけど
真っ白になった歯茎と
体温のなくなった身体をみていると
それは叶わないって
わかった。






点滴しながらだったから
お腹も満たされて、寝たまんま旅たった彼。

空腹のまま
いかなくてよかった。



母は、そればかり気にしていたから。








今回初めて



『死』を体験した子供達。

早いかな…

とも思ったけど、
命の大切さや、
生と死について、
何か感じてほしくて
あえて見せた。


病気が悪化して
寝たきりになった時、
四歳の上の子供は、
なにか悟って、
戸惑っていた。
二歳の下の子供は
今まで触れなかった分、
触り放題だった。


そして


旅だったファルをみて
なかなか近寄らなかった上の子供は、

私が見ていないときに

優しく撫でながら、



ずーっと大好きだよ







そう言っていた。






親の前では
恥ずかしいのかな




でも…………




ママうれしいよ。



そーいう気持ちもって
育ってくれたこと。


沢山教えてくれたファル
ありがとぅ。




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今日は、


側にいるからね
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