facebookを通じて世界の仲間に求めたアドバイスの中で多かったもののひとつに、日本の文化体験が出来る場所をつくるという意見がありました。
自分的にも、そこは必ず深堀りしたほうがいいと思っていました。
今現在、叔母であるみどりさんにボランティアでやっていただいている着物体験も、ほとんどの旅行者が喜ぶ。。。というか、興奮しながら楽しんでくれる方を多く見受けます。
さらに、日本国内で着物体験をさせてあげるだけの一方通行ではなく、活動を通じて人間関係が深まった方の国へ出向いて、ホームステイ家族、友達の仲間や、学校などの集まりで、さらに着物体験してもらう活動も、国外での日本文化紹介と国際親善という意義もあって、叔母と私自身の活動継続モチベーションを上げてくれています。
叔母のように、個人の自宅で、個人の負担で、世界中の着物体験を希望する旅行者を無償で受け入れるのは、難しい話だと思いますが、学校であった施設を活用して、着物の保存と体験スペースを確保した上で、着なくなった着物を募集・ストックし、地元ボランティアの方々の手によって、開催可能な範囲内の日程で、受け入れをしていき、感謝とファンをふやしていくことはそんなに難しいことではないのではないかと思います。
だって、叔母と私たちが、個人レベルでさえやれているのですから。
自治体という組織レベルで受け入れが可能になれば、この着物体験という一点だけでも、大きく世界に花開いていくことでしょう。
何より、『喜んでくれる世界中の人たちの笑顔を見れることが楽しい』と、携わって下さる方は気づかれ、未来の目に見えない資産(真の贅沢=人間関係の贅沢)として蓄積されていくと思います。
ちなみに運営に際して大切なことは、なるべくお金で成算しないことです。
私たちの活動においては、「叔母のために、些細なものでいいので、あなたの国からお土産を持参してください」とお願いしています。
想像つくと思いますが、その方が友達になりやすいからです。
確かに着物のクリーニングだの、足を運んだ経費だのと考えれば、出来ることならお金は欲しいと考えるのが一般的なみなさんの人情かもしれません。
ただ、今回の廃校利活用の条件は、営利事業では使えないということなので、その辺のさじ加減は、折り合いがつけやすいおあつらえ向きの企画なのではないかと思います。
言い方を変えると、携わって下さる地元の皆さんの善意で、十分とまわる事業だと私は考えます。
※参考資料(私たちの着物体験ページ)
https://www.facebook.com/KimonoExperience/
ちなみに上の写真は、2016年3月、台湾の友人が教師を務める中学校を訪問し、生徒さんに着物体験していただいた時のものです。
歓迎会も開いていただき、生徒さんたちによるSMAPの『世界にひとつだけの花』を歌ってくださったのですが、先生・生徒さんたちの思いが伝わってきて感動でした。
このような世界交流を地元の皆さんがしていけたら、”世界の平和を実感すること”も、そんなに縁遠い話しではなくなるのです。
そんな日本文化の体験スペースを常設でなくとも精進小学校校舎の中に設けることを提案できればと思っています。