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職場の頭のアレな人たちが、コロナ初期のように気が狂ったからのような対応を見せており、先日も「ここに立ち止まったら…」などと言って怖がっているところを見て笑いそうになった。
3階フロアは感染者なし。2階には1人いるだけ。2階のフロアは広いというのに、エレベーターまで数メートル歩くだけでも怖がっている。感染するわけがない。この人たちは妄想を膨らませているだけであり、ベースには何の知識もない。調べることもしないし、調べまでも適切な情報に辿り着けない。フェイク情報との判別すらできないのです。本当に知的生命体なのだろうか。
ということで久しぶりにコロナウイルスについて調べてみました。
接触感染について
「新型コロナウイルスが、身近に存在するさまざまな物質の表面(環境表面)を介して接触感染を起こすリスクは、これまでに思われていたほど高くはない。実際に患者が入院していた病室内であっても、感染性を保った状態でウイルスが付着している頻度は非常に低いことが、米国の研究で明らかになった」
一々、詳細に調べはしなかったが、そりゃそうだろうと思う。手すりやガウンに付着するとか、何日間生き残るとか、そのような事は全くどうでも良い話であって、大事なのは感染するかどうかなのです。
コロナ初期
「新型コロナウイルス感染症の感染経路については、パンデミックの当初は『主に飛沫感染と接触感染である』とされてきた。接触感染は「ウイルスが付いたものに触った後、手を洗わずに、目や鼻、口を触る」と発生するとされる」
コロナが発生した当初は、根拠もないくせに上記のことが盛んに言われてた。
PCR検査の嘘
「環境表面に新型コロナウイルスが付着した場合に、どのくらいの期間存在しているのかについて検討した研究結果が数多く報告されています。しかし、それらが用いていたウイルス検出法は主にPCR検査であり、陽性と判定されても、検出されたウイルスに感染性があるのかどうかは不明でした。ウイルスのRNAが壊れて感染力を失っていても、PCR検査では陽性という結果になるからです」
コロナ発生当初から書いてある通り、PCR検査は鼻の粘膜にウイルスが付着したかどうかを見ているだけです。しかも感染力を失っている。「RNAが壊れて〜」というのは、単純に説明すると、ウイルスの残骸のことを意味します。感染力のあるウイルスではありません。しかも微量。
環境表面とは、手すりや壁などのことを指します。
これを踏まえると、「コロナ検査で陽性になった!」と騒ぐことが、どれだけマヌケなことか分かると思います。
最新の研究
「米Duke大学のBobby G. Warren氏らは、現実的な接触感染のリスクを推定するために、接触感染が起こるとしたら、そのリスクがどこよりも高いと考えられる新型コロナウイルス感染症患者の病室で、環境表面からウイルスを検出する実験を行いました」
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2020年10月から2021年6月までの期間
「大学病院1施設で、新型コロナウイルス感染症患者が使用した病室内のさまざまな表面から標本を採取し、新型コロナウイルスのRNAを検出する実験と、感染可能なウイルスを検出する実験を行い、結果を比較した」
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分析対象
「PCR検査で新型コロナウイルス感染陽性が確認されてから、24時間以内に1人部屋に入院した患者の病室。入院1日目は、陽性が出てから24時間後までとし、入院3日目、6日目、10日目、14日目に、ベッドの両側の横板、洗面台、医療用作業台、病室付属のコンピュータ、病室側のドアハンドル、病室外のナースステーションのコンピュータの表面から標本を採取した。具体的には、PCR検査用の綿棒を用いて表面をこすり、ウイルス輸送用培地に移した」
分析結果
陽性となった標本のうち、感染性があったのは0.3%(PCR検査陽性は5.5%)
20人の患者(年齢の中央値は65歳、60%が女性)の病室から採取した標本を分析。患者の入院期間の中央値は6日で、標本を採取した病室にいた期間の中央値は5日でした。
15人(75%)に明らかな症状があり、8人(40%)は発熱、6人(30%)には咳、8人(40%)には息切れ、5人(25%)には下痢が見られた。
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20の病室から計347標本を得て、ウイルスRNAの存在を調べました。PCR検査で陽性になったのは19標本(5.5%)で、9標本(9.2%)はベッドの横板、4標本(8.0%)は洗面台、4標本(8.0%)は病室のコンピュータ、1標本(2.0%)は医療用作業台、1標本(2.0%)は病室側のドアハンドルから採取されたものでした。それらのうち6標本は1日目に採取されたもので、10標本は3日目、2標本は6日目、1標本は10日目に採取されていました。
PCR陽性となった19標本に感染性を持つウイルスが存在するかどうかを調べたところ、発熱と下痢のある1人の患者が入院していた病室のベッドの横板から3日目に採取された1標本(0.3%)のみが、培養細胞において増殖しました。
結論
「研究者たちは、「培養細胞に対する感染性を持つウイルスが1標本から見つかったが、この結果が、接触感染が発生するレベルのウイルスがそこに存在していたことを意味するわけではない」とし、「感染経路の中心である飛沫感染を予防する対策に引き続き力を入れることが大切だ」との考えを示した」
1標本見つかったが、必ずしもそれが感染力を持ったウイルスが存在したことを示すわけではない。という結論です。接触感染はないと言っても良いくらい感染確率は低い。
この手の研究は他にもまだまだあります。
ラトガース・ニュージャージー医科大学(米国ニューアーク)の微生物学者であるGoldman
「間接接触感染の主張の根拠とされる一連の報告について、エビデンスを精査してみることにした。するとSARS-CoV-2が物体の表面を介して人から人へ伝播するという考えを裏付ける証拠がほとんどないことが分かった。Goldmanは7月、ウイルスの物体表面での残存期間に基づく間接接触感染の主張を強く批判するCommentをThe Lancet Infectious Diseases に寄稿し、SARS-CoV-2の伝播において間接接触がもたらすリスクは比較的低いと論じた」
ランセットはレベルの高い論文ではないと掲載されません。
米国疾病管理予防センター(CDC)
「2020年5月の時点でCOVID-19の感染拡大に関するガイダンスを改訂し、間接接触感染は「SARS-CoV-2の主な伝播経路とは考えられていない」とした。現在この記述は、「SARS-CoV-2の一般的な伝播経路とは考えられていない」へとさらに変更されている」
その他のウイルスでの接触感染の研究
「呼吸器系ウイルスの間接接触感染については、他の病原体で行われたヒト曝露試験の結果に、さらなる手掛かりを見いだすことができる。1987年、ウィスコンシン大学マディソン校(米国)の研究チームは、健康な参加者と、ライノウイルス(一般的な風邪の主な原因ウイルス)に感染させた参加者に、同じ部屋でカードゲームをしてもらう実験を行った。その結果、健康な参加者の腕の動きを抑制して顔に触れられないようにし、汚染された物体表面からのウイルス伝播を防いだ場合、健康な参加者の半数が感染した。一方、健康な参加者の腕の動きを抑制しなかった場合も、そのほぼ半数が感染した。研究チームはさらに、感染した参加者が何度も使ったカードやチップ(咳がかかっている)を別室へ運び、健康な参加者に、それらを使って目や鼻をこすりながらカードゲームをするよう指示した。この状況で考えられる伝播様式は、カードやチップを介した間接接触のみである。しかし、この実験で感染した参加者は1人もいなかった。これらの実験結果は、ライノウイルス感染の主要な伝播経路がエアロゾルであることを示す強力なエビデンスである」
感染は接触感染ではなく、エアロゾル感染。しかもエアロゾルによる感染は密室下でのこと。
環境中に残存するSARS-CoV-2のRNA量に基づいたウイルス伝播の推定値
「2020年4〜6月、当時タフツ大学(米国マサチューセッツ州メドフォード)に所属していた環境工学者Amy Pickeringの研究チームは、マサチューセッツ州サマービルで、駅や店舗のドアハンドル、横断歩道のボタン、ATMのキーパッドなど、人々が頻繁に触れる屋内外のさまざまな場所で物体の表面の拭き取り検査を1週間隔で繰り返し行った。その結果、検出されたSARS-CoV-2のRNA濃度と、対象表面に人々が触れた頻度などに基づいたリスク評価から、SARS-CoV-2の間接接触感染のリスクは最大で1万分の5未満と推定された。中央推定値で比較すると、SARS-CoV-2の間接接触感染のリスクは同ウイルスのエアロゾルを介した感染のリスクよりも低く、またインフルエンザ(主に飛沫とエアロゾルを介して感染する)やノロウイルス(間接接触感染が確認されている)の間接接触感染リスクよりも低かった。
※1万分の1=0.05%
職場の人たちは、コロナウイルスは感染力が強く、感染したら死ぬとでも思っているようだが、実際はインフルエンザ以下です。
物体の表面に数日間残存したSARS-CoV-2試料が培養細胞に感染する能力を持ち得るかどうかの実験
「2020年4月に発表された研究報告では、SARS-CoV-2の感染能力が、プラスチックやステンレスなどの硬い表面で6日間、紙幣の表面で3日間、サージカルマスク(医療用マスク)の表面で少なくとも7日間維持されることが示された。その後の研究では、感染能力のあるSARS-CoV-2の残存期間は、皮膚の表面では最長4日間であるのに対し、衣服の表面では8時間未満であることが示された。また別の研究では、感染能力のあるSARS-CoV-2が、本革や合成皮革で製本された図書館の本の表面で8日間残存し得ることが報告された。
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「Goldmanや他の研究者たちは、これらの研究の多くは、実験室外の現実的な条件で行われたものではないため、結果を深読みし過ぎてはならないと警告する。「これらの実験では、対象物に非常に大量のウイルスを付着させた上で、その残存時間を調べています。そうした量のウイルスに遭遇することは、現実世界ではまずあり得ません」とGoldmanは言う。他にも、模擬唾液を用いた実験や、湿度や温度などの条件が制御された実験などがあり、これらは全て、実験と現実世界との隔たりを大きく広げることにつながっているとGoldmanは指摘する」
現実社会では有り得ない環境下で無理矢理に延命させて、数日間生き残ったというだけであり、実際はそこまで長く生きることはありません。仮に生きていても感染力はない。
皮膚やガウン、手すりなどに付着するとコロナウイルスは不活性化するので、感染力が著しく低下します。警戒すべきなのは飛沫感染とエアロゾル感染の二つです。
消毒、ガウン、手袋、マスクにはさほど意味はないということです。
メガネ、フェイスシールドは飛沫感染には効果はあるでしょう。近づかなければ良いだけですが。フロアを封鎖して、歩かせないよにするなどは愚の骨頂です。
エアロゾル感染に関しては、また次回に書きます。