フィギュア報告会 第251回 | ウィンテルフィギュア怪奇譚

ウィンテルフィギュア怪奇譚

超像可動・figma・フィギュアーツをメインに、フィギュア劇を撮影し公開しているブログです。
ほか、アニメやフィギュアの雑記や、ガチャ商品の購入報告などを行っています。

今回は実在する声優のフィギュア、figma上坂すみれの簡易レビューを行います。


なぜ急に??

という感じで案内開始となりましたが、ちょうど某ウルトラマンの某闇の巨人で遊んでたので「人間態をゲットできる!」なんて思っちゃいましてね、つい予約してしまいました。

もちろん声優本人としてもコンクリートレボルティオの星野輝子、スタートゥインクルプリキュアのキュアコスモなど、大好きな作品でお世話になったので欲しいフィギュアではありました。

それで出来の方はどうかと言うと、正直なところ普通のfigmaとは全くコンセプトが違うシロモノだったので、その辺も含めてレビューします。


まずは箱。




グッスマオンラインでの直販のみの販売形態でした。

箱はなかなかこだわってていい感じ。本体を出さずに飾ってもいいやつですね。


本体を見てみます。




どこまで本人の体型に忠実かは不明ですが、人間らしいプロポーションなのは間違いないです。



お顔は…写真だとどうにも似ないですね。

実物を眺め回すと突然似る角度がやってくる、みたいな再現度です。

このあたりの実写系の処理はアーツの方が成熟してる印象がありますね。



本体の造形塗装に関しては、さすがfigmaという感じで高いレベルに収まっています。

特にスカート部のテクスチャの処理や美しい塗装は一見の価値があります。



髪型は後ろに跳ね上がるので、ある程度干渉を軽減。



問題は腕ですね。

袖パーツがやたらと固く、キシキシ動かして角度を変えないと腕も上がらないので、アクション時のストレスがあります。



腰も可動しますが僅かに上に反れるだけで、横の回転もこの見た目で30度ほど。

スカートは全く可動部が無い傘のような仕様なので、僅かな空間で脚を可動させる感じ。

つま先にも可動ヒンジなどはありません。


総じてアクション性は低いです。

ただし実在する声優のフィギュアなので、グリグリ動かしてバトルシーン撮ってやるんだみたいな必要性を持たず、この程度に敢えて抑えてあるように感じました。

「上坂すみれのアクションフィギュアをfigma関節で作った」くらいのクオリティです。

コンセプトとしては、ハイクオリティな見た目は維持しつつも、あくまでファングッズの延長のような商品です。

そういった事情はありますが、当ブログはアクションフィギュアを真剣に、なるべく客観的に見ていくブログなので、他のfigmaとの比較は大いに行います。



ちなみにスカート内の構造はこんな感じ。

造形は意図的にのっぺりさせて、性的なイメージを排除しているように見えますね。

ここは想定の範囲内でした。


付属品を並べます。



ファンにとっては馴染みのあるアイテムなのかな?と思うような細かい付属品が四つあります。

表情パーツも付いているのは意外でした。




追加のアフレコ顔。

これが正直言って全然似ていません。

なぜここまで似ないのか言語化はできませんが、あまり使う気になれないのは事実です。

もともとこのサイズのフィギュア化に向いてない顔立ちがあるみたいですね。

特に日本人女性は難しいと思っていて、ゼロワンのイズなんかも精一杯やってもこれが限界、みたいなレベルに留まっていましたね。



マイク。

持ち手は普通のfigmaとは違う造形ですが、他の物も持たせることはできます。



旗。

なんかイベント系のロゴですきっと。



台本と専用持ち手。

最も声優らしさを感じられるアイテムですが、悲しいかなライブ用衣装なのでお前ステージで何やってんねんシーンしか再現できません。

まぁ手首などの関節はほとんどの場合で共有できるのがfigmaの強みなので、他のfigmaの小道具としても使えそう。



酒瓶と専用持ち手。

これもファンにはお馴染みのネタなのかな?


付属品は以上です。

ご覧のように「可動フィギュアとして面白い物」ではなく、「この声優をよく知る人が喜ぶアイテム」のように見えるので、やはりファングッズとしての趣が強いコンセプトなのが分かります。

「カルミラみてぇなアクションさせたい」と思ってた自分にはちょっと合わなかったですね。



以下よりアクション!





衣装のデザイン上、マイク持ってるポーズ以外は似合わないので仕方ないですね。




いちおうバトル系アクションもやりましたが、そういうのは想定してない(する必要もない)ので、派手な動きは難しいですね。




ごめん、なんかだんだんペイトン尚未に見えてきた…


以上で撮影を終わります。


ご紹介してきた通り、アクション性は低く抑え、あくまでファンが持ちたい公式グッズとしての意味合いが強い商品ですね。

それでもfigmaにする意味はあって、「関節の性能が非常に安定していて良い」「造形や塗装の再現レベルがサイズの割に極めて高い」「オタクなら誰もが知っていて信頼されているネームバリュー」といった利点もあるので、figmaでなければもっとしょうもない品質のフィギュアになっていたと思います。やっぱりこういう時にfigmaは信頼できますね。


さて、声優のアクションフィギュアというと、figmaでは初、アーツやリボなんかのブランドでは一つもなかったと思います。

ねんどろいどなら、水樹奈々、田村ゆかり、野沢雅子なんてラインナップはありましたね。

他にfigmaで声優を出すとしたら…野沢雅子、山寺宏一、宮野真守あたりですかね。この人たちはテレビでの露出も多く、タレントとしてのキャラクターがあるのでフィギュアにもしやすいのかな。

まぁ実現はしないでしょうけどw


アクションフィギュア好きの嗜好を納得させる物ではなかったですが、試みとしては非常に面白いと思います。

今後の展開にも注目したいですね。


以上です。


報告会おわり