フィギュア報告会 第249回 | ウィンテルフィギュア怪奇譚

ウィンテルフィギュア怪奇譚

超像可動・figma・フィギュアーツをメインに、フィギュア劇を撮影し公開しているブログです。
ほか、アニメやフィギュアの雑記や、ガチャ商品の購入報告などを行っています。

今回はアニメワンピースより、S.H.Figuartsヤマトの簡易レビューを行います。


アニメはまさに鬼ヶ島編の真っ只中、ルフィ、ゾロ、サンジの三人の立体化の後、麦わら一味をすっ飛ばして人気キャラのヤマトをさっさと出してしまおうという判断は間違いではなかったと思います。

それにしても、アーツとしてもかなり大きめなサイズのヤマトを出せる勢い、その後にカイドウまで出しちゃう勢い…ジャンプアーツが世界を相手に良い商売ができている証拠ですね。

肝心のフィギュアの完成度はと言うと、なかなか良い物です。良い物だけど、ちょっと限界も見えたかなと思えるような商品でした。


まずは箱。




窓付き、大きさもなかなかですが、エレキングの巨大ボックスとか見ちゃうと感覚が麻痺しますね。


本体を見てみます。




スタイル良く、きれいにまとまっていると思います。

早速ですが、本体の大きさ比較から入ります。



このように、ライダーアーツなどとは頭ひとつ分大きく、かなり存在感があります。

エレキングより大きかった。



ツノや髪など、細かい部分に必要なグラデーションをしっかり施していて、こだわりを感じます。

可動も二の腕ロールや胸の下の可動が良く、バトルマンガのフィギュアとして必要な可動域をちゃんとカバーしてくれています。



邪魔そうに見える髪型は根本と途中で二段階のジョイントがあり、思ったより干渉は少ないです。

腰の縄も根本にジョイントがあるので、そこまで大きなストレスは感じません。よく出来てる。



問題は足ですね。

腰の横で分割されてるので横に開いて後ろに避けられる機構になってますが、見た目にいいものではありません。

前側は軟質なので曲がるには曲がりますが、反発が強いのでほぼ足が前に出ないと思っていいです。



足の可動機構自体は、非常に良く動くものです。

しかしスカート部分に空間がないため、ほぼ活かせないという仕様。

実は足首のジョイントが強くないので、自重で勝手に動いてしまいます。

肌の色も、袴で見えないと思って成形色を合わせてないので、色が全然違う。

腰回りの工夫はもう少し欲しかったかな、というのが正直なところ。




反りにも強い上半身に対して、下半身が全くついてこないという中途半端なアクション性なのは確かです。


付属品を並べます。



豊富な表情パーツと、金棒を振り回すアクションのために持ち手が3種6個付属。

まだ活躍の浅いキャラクターなので、この程度で済むのがアーツ化しやすい利点だったのでしょう。


ひとまず表情パーツを見てみます。



通常顔。

キリッとした強さと可愛らしさを両立。

やはり最近のアーツは無難に良い仕上がりですね。



笑顔。

これが一番ヤマトっぽくて好き。



叫び顔。

口にも立体感があって良い仕上がりです。



喜び顔と手組み用手首。

このポーズだけにしか使えないような一組。

新参キャラを無理矢理フィギュアにした感があって楽しいですね。



食いしばり。

バトルアクションで目線を横に振れるのはグッド。



金棒。

見ての通り大きくて存在感があり、ただでさえデカいヤマトを更に大きく見せます。

見かけより軽いので保持が楽なのが素晴らしい。



金棒持ち手は、このように太さの違う三箇所を保持する用の手首が左右それぞれ付属しているので、かなり金棒アクションの自由度が高いです。

欲を言えば普通の剣が握れるような持ち手も欲しかったけど。



腰に手を当てる用の手首。

右手のみです。



金棒を地面に突く用の手首。

棒に合った窪みがあるので保持が楽です。

これも右手のみ。



ちょっと残念なのが、平手が張り手みたいなパーしかないことですね。

自然体なポーズが取りたい時にグーしか使えないのは惜しい。



ルフィ用のフェイスパーツ。

ルフィ以外のキャラに必ずひとつ付けるノルマを課してるようですが、肝心のルフィの出来が気に入らないので持ってないというね。

公式によると、今度出るイーストブルーバージョンのルフィとも互換性があるらしいです。


サンジもそうでしたが、ワンピアーツは「特定の印象的なポーズをなるべく多く再現できる仕様にはしてあるけど、それ以外の遊び方は深く想定していない」って仕様に感じますね。

なんかこう…SNSで見るような、非公式でオリ設定なフィギュア遊びを想定してない感じで、そういう遊び方をする人が増えてるのに、ちょっと寂しいなと思います。

ヤマトに関して言えば、ゾオン系なので他の形態もあるのに、変身できないぶん人型でもっと多くのアクションをこなせる性能があっても良かったなと思いました。この辺が一般販売で大量生産するうえでの限界の仕様なんでしょうかね。



以下よりアクション!



正直に言うと、足のアクション性が低いのでヘタなポーズはせずに金棒持って悠然と立つ姿が一番しっくり来ます。






見ての通り、足が動かないのでアップで誤魔化せる構図で撮ったほうがずっと映えます。

おまけにスタンドのアームで挟みにくいし、身長が高すぎて延長アーム必須です。

専用の支持アームもなく、こういうとこアーツは全く成長しないのが不思議でしょうがないです。

満足して切り上げる段階が早いんだよな…




なんかすごく良いの撮れた。

一言も発してなかったけど横乳ちゃんとすげぇ好きですからね。

上と横と下どれが好きかって聞かれたら横ですからね。



サンジくんと。

この二人あんま絡んでない気もするしもう覚えてないんだよ漫画の細かい内容…


以上で撮影を終わります。


上半身と下半身で完成度が真っ二つになるというフィギュアでした。

「お前そこまで上をやっといて下で急にやる気失くしたのはどうして!?」と思われても仕方ない仕様なのが本当に惜しい。

ただ表情も良いし、プロポーションも別に問題ないので、「特定のポーズに特化したアクションフィギュア」としてなら、ハイクオリティと言えるのは間違いないです。

「おっきくて金棒を持った勇ましくて可愛い女の子のフィギュア」って字面だけ見ると、これみんな好きでしょ?ってなるもんね。デカいのが何よりも良い。


さて、鬼ヶ島討入編はキッドでいったん打ち切りになりそうですね。

実はキッドのキャラデザ、割と好きなんすよ。

もうちょっと心情とか能力の使い方とか掘り下げてほしいキャラで、尾田くんも好きなキャラっぽく感じるのに、ローの人気に勝てずに売り場を狭められてる印象ですね。

アーツは余裕があったら買いたいな…なんて考えてます。

ローも欲しいんだけど、あの扱いにくそうなマントが取れないから買いませんでした。

「ここからここまでやれば大抵の人は満足だろう」みたいな、買った人の遊び方を勝手に決めちゃうアーツのクセ、ほんと直してほしいヨ…


以上です。


報告会おわり