シエル「ダダ…!ダダ!」
シエル「ダダ!!」
ダダ「…シエル…オラ、生きてるずら…?」
シエル「ダダっ!」
シエル「良かった…!無事で…!」
ダダ「シエル…」
ダダ「フォーチュンは…?」
美雲「倒したわ。また魂だけになってどこかへ消えたけど。」
ダダ「そうか、ひとまず…良かったずら。」
ソー「いい仕事した。俺はもう帰るとするかな。」
シエル「ありがとう、雷神さん。あなたがいなかったら手も足も出せなかったわ。」
ソー「よせよ。神だぞ俺は。」
ソー「ダダ。」
ダダ「は、はい!」
ソー「故郷を失った者同士のよしみだ、困ったら俺を頼れ。」
ダダ「雷神…マジかっけぇ…」
シエル「ロキもありがとう。」
ロキ「………」
シエル「ロキ?」
ソー「あぁ、コイツなら…」
スカッ
ソー「お友達ごっこは苦手なんだ、礼はまた別の機会に言っとけ。」
フワッ…
ソー「じゃあな、また会おう。」
ダダ「タチバナは?」
シエル「またスーパーへ買い出しに行っちゃった。食材使っちゃったからね。」
ダダ「でもボロボロじゃなかった?」
シエル「ボロボロだったわよ。服とか破けてたけどそのまま行ってた。」
ダダ「なんなんだあの人。」
シエル「ネビュラは…もう行くの?」
ネビュラ「私もお友達ごっこは嫌いだが、無理して付き合ってやっている。」
ネビュラ「ダダ。私はお前を狙うのをもうやめるが…銀河協定は絶対だ。この町を出れば命を狙われる。」
ダダ「…構わないずら。オラは当分、この町から出る気はない。」
ネビュラ「…フン。」
ネビュラ「またな。」
ネビュラ「今度、お前の店に行く。シエル。」
シエル「ネビュラって…面白い人。」
美雲「どこかのツンデレそっくりで可愛いわね。」
ダダ「いや~あんな殺意だだ漏れの女が可愛いわけないずら…」
シエル「…さて。じゃ、最後はきちんと締めなきゃね。」
ダダ「………」
シエル「ダダ。あなたは多分、この町での生き方を見つけたはずよ。」
ダダ「………」
シエル「それに、あたしのことを友達だって言ってくれた。嬉しいって思えた。それが今のアナタの存在価値。アナタはたくさんの住人から必要とされている。」
シエル「だから…」
シエル「あたし達と、この町で生きましょう。」
ダダ「……!」
ダダ「…今のオラは、少し前のオラとはちょっと違う、ってことは…何となく分かるずら。」
ダダ「そんなオラになら、きっと…」
ダダ「ってなるかずらバーーーーーーカ!!」
パチィン!!
シエル「はあ!?!?」
ダダ「残念ながらオラから超人標本家のアイデンティティが失われたら、ただのクソザコ星人ずら!それを認めるわけにはいかんのだずら!」
ダダ「お前ら好きか!?クソザコ星人好きか!?」
シエル「いやいや待ってちょっと!この流れで!?」
ダダ「超人標本家は辞めないずら。だけど…」
ダダ「故郷には持ち帰らない。交渉次第で帰してやらなくもないずら。」
シエル「……!」
ダダ「オラの戦いはこれからだずらーーーーッ!!」
ダダーッ!!
シエル「………」
美雲「………」
シエル「…美雲。」
美雲「なぁに?」
シエル「ダダ…笑ってたよね…?」
美雲「ええ。全く表情なんて動かなかったけど…笑ってるように見えたわね。」
シエル「うぅ…うぅぅぅっ…!」
シエル「美雲…あたしね、あたしが求めてるものはね…」
シエル「笑顔だからっ…!だからね、嬉しくてっ…!」
美雲「おいで。」
シエル「~~っ!」
こうして宇宙から来た住人たちは、何とな~く打ち解けた感じになった。
彼らが故郷を失っても、希望を失っても…
想像してごらん。
あなたを包む、町の灯りを。
アク劇おわり
やっぱりダダはこうでないとね!
いい塩梅のアホポジションに落ち着かせました。
この撮影を、当初は12月中にやろうと思ってわけですから、まぁ無理してやんなくて良かったよねって話でね。
さて、次回からはネタ回を挟んで、第一支部編でも進めていきますかね…