東京傷年 -3ページ目

東京傷年

小説なブログ(´・ω・`)

3、復讐

数日間、アリスはいつも通り遥と過ごしていた。
徳永に逢わないことを除いて、アリスの日常は変わらないものだった。

ある日のこと、遥は事故に遭い、しばらく入院することになった。
トラックにひかれたらしい。
親から聞いた話によると遥の右腕は潰れていて、内臓は体外に飛び出ていて、一命を取り留めたのは奇跡中の奇跡ということだった。
さらに、犯人はミサと名乗るアリスの母と同い年の女性で、彼女はうつむきながら言ったらしい
「愛する息子を裏切った仕返し。でもまだ復讐は終わっていない。」

ミサは逮捕された。

アリスは遥の見舞いに行く途中のことだった。
男数人に囲まれ、無理矢理車に乗せられた。

ヤられる…
アリスは恐れた
叫び声すら出なかった。
アパートの一室につくと男の一人が言った。

「大声出すと命はない。暴れたら殺す。」

彼らはアリスの白くて細い両腕を背中で縛った。
縄がくい込んで痛む

そして、1人は上半身を支え、2人は足を一本ずつ持った。

犯される
もう終りだ

アリスは絶望していた。
しかし、彼らは服を脱がしたり、体に触れてきたりはしなかった。
代わりにかつて愛した男の名前を呼んだ。
「徳永、よいぞ」

徳永はペンチやノコギリのような刃物をいくつか持ってきた。

徳永はアリスにツバをはきかけた

「よくも俺を裏切ってくれたな。覚悟はできているんだろうな?」
2、警戒

学校でアリスは遥に徳永についていつも通りノロケ話をしていた。

アリスは虫歯で歯がないために10歳頃からいじめられ続けていた。
そのいじめをやめさせ、アリスの唯一の友達になったのは遥だった。
遥は背が高く、胸も大きく、顔も整っていてクラスの人気者だった。
しかし、遥を嫌う者もいて、クスリや売春をしているなどのデマを流されることもあったが遥は無視していた。

アリスは徳永に買ってもらった100万はすると言われるブランドバッグをいつものように遥に見せびらかした。

遥はいきなり警告してきた。
「アリスが幸せだとわたしも幸せ。でも、考えてみてよ。まだ19でしょ?そんなお金どこから手に入れてるかわかってる?借金してるかもしれないよ。痛い目に会う前に別れることだね。」

アリスは反論した
「遥は徳永がどんなヤツかわかってないでしょ。勝手に言わないでよ」

アリスは袖を捲った。
腕の皮膚の一部はえぐられていた。

「元カレよ。痛い目あいたくなかったら別れなさい。最後の警告よ。」

やっと遥が季節問わず長袖を着ている理由がわかった。

徳永は歯がない自分を愛してくれている。
でも、付き合い続けると遥も悲しませることになる。
アリスは徳永の家のポストに手紙を投函した。

徳永へ

もうあえません
ごめんなさい

アリス

悪い予感は当たる
徳永は豹変しはじめていた
1、純愛

徳永はアリスに恋をしていた。
そんな徳永の告白を聞き、アリスは舞い上がった。
アリスは12歳とは思えない童顔と高血圧の持ち主だった。
アリスは可愛い顔のわりに歯はほとんど虫歯でなくなっていた。

そんな自分を愛してくれる男性がいる、アリスはそれだけで幸せだった

付き合いたての頃、徳永はアリスに尽していた。

徳永はブランドのバッグをプレゼントしたり豪華なディナーにもアリスを連れていってあげていた。

アリスは徳永に言った。
「そんな、いつもいつも悪いわ。」
徳永は首を横に振った。
「お前を幸せにするなら金などいらない。」

アリスは徳永のセリフにキュンときて心臓マヒを起こす寸前になり、救急搬送されたりするほどだった。

アリスは自分は優しいしかっこいい素敵な男性の彼女なんだ、そう思い込んでいた。