ブリヂストン美術館にて開催中『ドビュッシー、音楽と美術~印象派と象徴派のあいだで~』
を鑑賞に (~10月14日まで)
パリのオルセー美術館、オランジュリー美術館との共同開催です!
今年はクロード・ドビュッシーの生誕150年~
パリでは“ドビュッシーイヤー”と称して、オペラやコンサート、シンポジウムも開催されています。
日本でも今年の草津夏期国際音楽アカデミー&フェステヴァルのテーマもドビュッシーでした♪
詳細はこちらとこちらに。
どうして美術展で音楽家のドビュッシー(・・;)?
ドビュッシーが生きた19世紀末~20世紀初頭は音楽、美術、文学が互いに影響し合って
作品をつくりあげた時代なのです。そしてジャポニズムのブームも真っ盛り。
『KATAGAMI style』展で紹介された美術商サミュエル•ビングが日本美術を紹介した頃です。
ドビュシーは視覚芸術から作曲の着想を得ているといわれていますが、確かにドビュッシーの
音からは旋律の彼方に風景が見えるような気がします。
ドビュッシーを取り巻くさまざまな美術を紹介する新たな切り口の展覧会。
これって、素晴らしい企画なのではないでしょうか
マルセル•バシェ『クロード•ドビュッシーの肖像』
そして、この展覧会で面白かったのが、ドビュッシーが案内するイヤホンガイド
美術展は自分の世界でどっぷりつかって観るのが好きなのであまり使わないほうなのですが、
ドビュッシーの音楽とラフマニノフの演奏の音源が入っているということで使ってみました。
これがとても良かったですヽ(゚◇゚ )ノ
紹介されていた中で、すごーく自分の中で納得がいったカンディンスキーによるドビュッシー評。
ドビュッシーのような最も現代的な音楽家たちは時に印象派の画家たちと比較された。
彼らと同じ方法で自然を自由に読み解き極めて個性的な曲をつくると考えられていたから。
しかしそれだけではドビュッシーの重要性は語れない。印象派の共通点はあるものの、彼は
心の内側にあるものと切に向き合ったのであって、そのため作品が現代人の魂のひび割れた音、
そのあらゆる苦悩と神経のおののきの音をすぐさま聴き取ることができる。『イヤホンガイドより』
よく、印象派の代表はモネとドビュッシー、象徴派の代表はギュスターヴ•モローとワーグナー
といわれますが、ドビュッシーは音楽史の通説では実は象徴派になるのだそうです。
その辺りもなかなか興味深いものがありました。
ドビュッシーはさまざまな女性関係のスキャンダルをおこし、友人の多くを失いますが、
その中でもルロール家だけはドビュッシーを支援し続けます。
そして、ルロール家のイヴォンヌに恋しますが実ることはありませんでした。
柔らかいルノワールの絵、素敵です~
後ろにはドガの踊り子の絵がかかってます
ルノワール『ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ•ルロール』
モデルが同じでも描く人によって随分と違うものです(ノ゚ο゚)ノ
左◇モーリス•ドニ『イヴォンヌ•ルロールの肖像』
ロセッティの書いた詩にインスピレーションを得て作曲した「選ばれし乙女」
関連作品として展示されていた、この絵に一目惚れ
王女サブラというのは、聖ゲルギオウスに竜から救われる王女のことだそうで、ドビュッシーが
影響を受けたのだそうです。
エドワード•バーン=ジョーンズ『王女サブラ』
ドビュッシーは日本美術も好んだようで、彼の書斎には蒔絵のタバコ入れやアルケルと名付け
られたカエルの文鎮※アルケルはドビュッシーのオペラ「ペアレスとメリザンド」にでてくる父の名
芙蓉の花に野鳥が描かれた扇子に曲が書かれたものもありました。
交響曲「海」の楽譜の表紙は、葛飾北斎の『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』からというのも
あーなるほど!という感じ。
ブリヂストン美術館としては、異常なぐらいの人の多さで、この美術展の人気の高さが
わかります!
穴場のカフェも考えられないぐらいの人の多さだったとか。
ブリヂストン美術館のティールーム『Georgette』
ルノワール『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』が名前の由来となってます。
こちらのカフェ、京橋、日本橋では知る人ぞ知る穴場カフェなんです。
店内にはフレスコ画がかかっていて、家具はカッシーナ。
サンドウィッチは虎ノ門の老舗西洋料理店、赤トンボのもの。宝塚出身の女優さん御用達。
私もかつて職場が近かった頃は度々利用してました。
そして、紅茶はベノア。あの電車男で話題になるよりもずーっと前から、こちらと松坂屋
さんのみがこだわってベノアの紅茶です。添えられているのはロータスのクッキー。
私がいただいたのは、紅茶ババロア。このババロアは侮れない美味しさです
ベノア社にスペシャルオーダーしたジョルジェットオリジナルのベルガモットオレンジティーを
使用しているそうで、舌で感じるコクと香りが芳醇そして食感がプルプル(≧▽≦)
クリームはイギリスのクロテッドクリーム♪
バターやレアチーズにもこだわっているのだそうです。
そして、このカフェは何といってもホスピタリティが素晴らしい
フレスコ画を見ていたら、このフレスコ画のストラッポの手順が書かれたレジュメをくださいました。
閉店間際に伺ったにも関わらず、図録をもってきてくださったり、席も移動させてくださったり。
味のこだわりといい、ホスピタリティといい、まさに私が求めているもの:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
オーナーの方とお話しさせていただいたのですが、やっぱり素敵な女性でした
カメラのバッテリー切れにより、iphoneで撮影
帰りに、日本橋高島屋さんに立ち寄ると、小倉貞右先生とバッタリ\(゜□゜)/
明日、明後日と日本橋高島屋で東京友禅の実演なのだそうです。
作品を見せていただいていると、素敵な数寄屋袋を発見!
チェーンもついているので、カクテルバッグとしてつかえそう
あの訪問着にピッタリ~っо(ж>▽<)y ☆
日本橋では『TYOKO KIMONO WEEK 2012』というイベント期間中で、さまざまなところで
ショーや実演が催されています。
行きたいところいっぱいですが、秋は何かと忙しくって…
【10月13日の装い】
雪の結晶のような幾何学模様の絣の本塩沢の単衣に公孫樹に銀杏の染め帯をコーディネート。
銀杏の日傘はひびのこづえさんの作品。
銀杏に銀杏の帯、この本塩沢の絣には今ひとつあいませんでした…(_ _。)
色はいいのですけど、この帯は刺繍も入っていてはんなり系なんです、小紋のほうが
うーんモダンな幾何学模様に見えなくもないのに、着てみると民芸調になってしまう…。
モデルのせいかしら(汗
家の中ではこの本塩沢に前掛けで過ごしていたので、お出かけ用に帯だけ格上げしたのですが、
やっぱりコーディネートに納得いかず…。こんな日も多々あります。
バッグはRadleyのシグネチャーシリーズ。ぞうりは菱屋カレンブロッソのカフェぞうり。
を鑑賞に (~10月14日まで)
パリのオルセー美術館、オランジュリー美術館との共同開催です!
今年はクロード・ドビュッシーの生誕150年~
パリでは“ドビュッシーイヤー”と称して、オペラやコンサート、シンポジウムも開催されています。
日本でも今年の草津夏期国際音楽アカデミー&フェステヴァルのテーマもドビュッシーでした♪
詳細はこちらとこちらに。
どうして美術展で音楽家のドビュッシー(・・;)?
ドビュッシーが生きた19世紀末~20世紀初頭は音楽、美術、文学が互いに影響し合って
作品をつくりあげた時代なのです。そしてジャポニズムのブームも真っ盛り。
『KATAGAMI style』展で紹介された美術商サミュエル•ビングが日本美術を紹介した頃です。
ドビュシーは視覚芸術から作曲の着想を得ているといわれていますが、確かにドビュッシーの
音からは旋律の彼方に風景が見えるような気がします。
ドビュッシーを取り巻くさまざまな美術を紹介する新たな切り口の展覧会。
これって、素晴らしい企画なのではないでしょうか
マルセル•バシェ『クロード•ドビュッシーの肖像』
そして、この展覧会で面白かったのが、ドビュッシーが案内するイヤホンガイド
美術展は自分の世界でどっぷりつかって観るのが好きなのであまり使わないほうなのですが、
ドビュッシーの音楽とラフマニノフの演奏の音源が入っているということで使ってみました。
これがとても良かったですヽ(゚◇゚ )ノ
紹介されていた中で、すごーく自分の中で納得がいったカンディンスキーによるドビュッシー評。
ドビュッシーのような最も現代的な音楽家たちは時に印象派の画家たちと比較された。
彼らと同じ方法で自然を自由に読み解き極めて個性的な曲をつくると考えられていたから。
しかしそれだけではドビュッシーの重要性は語れない。印象派の共通点はあるものの、彼は
心の内側にあるものと切に向き合ったのであって、そのため作品が現代人の魂のひび割れた音、
そのあらゆる苦悩と神経のおののきの音をすぐさま聴き取ることができる。『イヤホンガイドより』
よく、印象派の代表はモネとドビュッシー、象徴派の代表はギュスターヴ•モローとワーグナー
といわれますが、ドビュッシーは音楽史の通説では実は象徴派になるのだそうです。
その辺りもなかなか興味深いものがありました。
ドビュッシーはさまざまな女性関係のスキャンダルをおこし、友人の多くを失いますが、
その中でもルロール家だけはドビュッシーを支援し続けます。
そして、ルロール家のイヴォンヌに恋しますが実ることはありませんでした。
柔らかいルノワールの絵、素敵です~
後ろにはドガの踊り子の絵がかかってます
ルノワール『ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ•ルロール』
モデルが同じでも描く人によって随分と違うものです(ノ゚ο゚)ノ
左◇モーリス•ドニ『イヴォンヌ•ルロールの肖像』
ロセッティの書いた詩にインスピレーションを得て作曲した「選ばれし乙女」
関連作品として展示されていた、この絵に一目惚れ
王女サブラというのは、聖ゲルギオウスに竜から救われる王女のことだそうで、ドビュッシーが
影響を受けたのだそうです。
エドワード•バーン=ジョーンズ『王女サブラ』
ドビュッシーは日本美術も好んだようで、彼の書斎には蒔絵のタバコ入れやアルケルと名付け
られたカエルの文鎮※アルケルはドビュッシーのオペラ「ペアレスとメリザンド」にでてくる父の名
芙蓉の花に野鳥が描かれた扇子に曲が書かれたものもありました。
交響曲「海」の楽譜の表紙は、葛飾北斎の『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』からというのも
あーなるほど!という感じ。
ブリヂストン美術館としては、異常なぐらいの人の多さで、この美術展の人気の高さが
わかります!
穴場のカフェも考えられないぐらいの人の多さだったとか。
ブリヂストン美術館のティールーム『Georgette』
ルノワール『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』が名前の由来となってます。
こちらのカフェ、京橋、日本橋では知る人ぞ知る穴場カフェなんです。
店内にはフレスコ画がかかっていて、家具はカッシーナ。
サンドウィッチは虎ノ門の老舗西洋料理店、赤トンボのもの。宝塚出身の女優さん御用達。
私もかつて職場が近かった頃は度々利用してました。
そして、紅茶はベノア。あの電車男で話題になるよりもずーっと前から、こちらと松坂屋
さんのみがこだわってベノアの紅茶です。添えられているのはロータスのクッキー。
私がいただいたのは、紅茶ババロア。このババロアは侮れない美味しさです
ベノア社にスペシャルオーダーしたジョルジェットオリジナルのベルガモットオレンジティーを
使用しているそうで、舌で感じるコクと香りが芳醇そして食感がプルプル(≧▽≦)
クリームはイギリスのクロテッドクリーム♪
バターやレアチーズにもこだわっているのだそうです。
そして、このカフェは何といってもホスピタリティが素晴らしい
フレスコ画を見ていたら、このフレスコ画のストラッポの手順が書かれたレジュメをくださいました。
閉店間際に伺ったにも関わらず、図録をもってきてくださったり、席も移動させてくださったり。
味のこだわりといい、ホスピタリティといい、まさに私が求めているもの:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
オーナーの方とお話しさせていただいたのですが、やっぱり素敵な女性でした
カメラのバッテリー切れにより、iphoneで撮影
帰りに、日本橋高島屋さんに立ち寄ると、小倉貞右先生とバッタリ\(゜□゜)/
明日、明後日と日本橋高島屋で東京友禅の実演なのだそうです。
作品を見せていただいていると、素敵な数寄屋袋を発見!
チェーンもついているので、カクテルバッグとしてつかえそう
あの訪問着にピッタリ~っо(ж>▽<)y ☆
日本橋では『TYOKO KIMONO WEEK 2012』というイベント期間中で、さまざまなところで
ショーや実演が催されています。
行きたいところいっぱいですが、秋は何かと忙しくって…
【10月13日の装い】
雪の結晶のような幾何学模様の絣の本塩沢の単衣に公孫樹に銀杏の染め帯をコーディネート。
銀杏の日傘はひびのこづえさんの作品。
銀杏に銀杏の帯、この本塩沢の絣には今ひとつあいませんでした…(_ _。)
色はいいのですけど、この帯は刺繍も入っていてはんなり系なんです、小紋のほうが
うーんモダンな幾何学模様に見えなくもないのに、着てみると民芸調になってしまう…。
モデルのせいかしら(汗
家の中ではこの本塩沢に前掛けで過ごしていたので、お出かけ用に帯だけ格上げしたのですが、
やっぱりコーディネートに納得いかず…。こんな日も多々あります。
バッグはRadleyのシグネチャーシリーズ。ぞうりは菱屋カレンブロッソのカフェぞうり。