今回のテーマは「テロリズム対策特集⑦」です。
テロに会った経験をした人達は人間はどうなるのか?
多くの事を学んだと言います。
なぜ誰もテロの可能性に備えて準備をしなかったのだろうと
思っていたと。
では、そのテロを経験をした人達から学んで
いざ、テロが起きた場合、どう対処すれば良いのか?
それを考えるシリ-ズです。
今回は「SAS都市型サバイバル」
この本の中から考えていきたいと思います。
〇テロの危険と戦う
通常の押し込み強盗や火災に対する予防措置は、基本的なテロ
対策になるが、仕事場がテロリストの標的となる可能性のある
場合、それだけでは不十分である。より高度な防衛手段を講じる
必要がある。テロによる建物への損害と防衛措置にかかる費用の
バランスを考えなければならない管理職は、人的損害をまず考慮
に入れる。
〇部外者の侵入を阻止する
オフィスや工場では、複数のチェック・ポイントを設け、入って
来る者を調べる。身体検査をやればさらに効果的。
訪問者や客は、そういうチェックをいやがるため、事前に連絡して
彼らを含めて皆の安全のために行っていると説得しておくといい。
爆弾は建物内に持ち込まれるとは限らない。ロケットや迫撃砲で
撃ち込まれることもあるし、建物の近くに仕掛けられることもある。
郵便受けには鍵をつけ、通気口、熱気送管その他、物を差し込める
ようなところには格子を取り付ける。
外から侵入可能の窓は、開閉できないようにし、割れても粉々に
ならないガラスを使うか、または金属製の格子を取り付ける。
マンホ-ルのフタをしっかり閉じる。テロリストの攻撃を受ける
可能性が非常に高い場合、下水道などにもゲートを設ける。
建物の周辺10メートル(できればもっと遠く)内に許可のない
車は駐車させないこと。
危険度の高い建物の近くには、いかなる車も駐車させない。
そのためには領域内には花壇やテラスなどを作っておけばよい。
これなら駐車を許可された車はドアの鍵を閉める。駐車場には
警備員を置く。
〇建物内の安全をチェックする
テロリストは爆弾をどこにでも仕掛けられるが、以下のものを
なくせば、彼らの仕事をいっそう困難にすることができる。
①二重天井
②エアコンの通気孔とバイブ
③大きすぎる電球のカバ-
④便所の水槽
⑤その他取り外し可能のカバ-全部
家具はガラスのテーブルのように隠し場所の少ないものを
用いる。本棚は鍵のついた戸棚以外は不可。カーテンよりも
ブラインドの方がいい。植木鉢は爆発物を隠すのに使われる。
入口のロビ-や人が集まる場所には置かない。
仕事場は、いつもきれいに整頓するように徹底させる。
机の上に書類などを山積みにしない。書類の下に爆発物を
簡単に隠すことができる。仕事場が常に整頓されていれば、
不審な物を発見するのも容易になる。
同じく工場でも、スクラップをためて爆弾の隠し場所を
テロリストに提供しないこと。箱、缶、原料などは訪問者が
出入りできる場所にたくわえておかない。
爆弾テロの常套手段
紙袋に入れた爆発物を足で植木鉢の陰に押し込む
覚えておこう
建物を建造する際、テロ対策も考慮に入れること。隠れる
ことのできる場所は作らないようにする。窓の棚には
外側にも内側にも傾斜をつける。はじめから警備の
専門家に相談すること。設計の段階で考えておく方が
安上りだ。
注意
警備体制は完璧であると思わないこと。常に警備の穴を
探すように心がける。テロリストの世界の動向をフォロ-
して、最新の対テロ装備を導入する。