今回のテーマは「テロリズム対策特集⑥」です。
テロに会った経験をした人達は人間はどうなるのか?
多くの事を学んだと言います。
なぜ誰もテロの可能性に備えて準備をしなかったのだろうと
思っていたと。
では、そのテロを経験をした人達から学んで
いざ、テロが起きた場合、どう対処すれば良いのか?
それを考えるシリ-ズです。
今回は「SAS都市型サバイバル」
この本の中から考えていきたいと思います。
◎強盗に対処する
〇銀行強盗に備える
都市では、強盗の現場に居合わせてしまう確率は驚くほど高い。
それはテロリストが資金を調達するためのものかもしれないし、
ただ金目当てのものかも知れない。銀行など大金の置いてある
ところで働いている者の場合、この危険はさらに増す。
金が受け渡されたり車に積まれる場所は、壁なり衝立てなどで
囲って外部からは見えないようにする。入れるのはそこで勤務
しているスタッフだけだとする。またドアのロックは内側から
しか開けられないようにする。
スタッフが何者かにドアを開けるように脅迫されている場合に
備えて、秘密の合言葉を考えておく。合言葉は、相手に何か
要請するセンテンスで、すぐわかるものがいい。
例えば「ジョニ-に私を中に入れてくれと頼んでくれ」。
ジョニ-は、拳銃で脅されていることを意味し、中に入れて
は、警報のスイッチを入れろという意味。
〇強盗の襲撃に遭ったら
①警報機を作動させる。警報機のスイッチがある場合は、
そういう状況に対処する訓練を受けた者のみに教えておく
②時間を稼ぐ。相手に疑われないように
③強盗に対して直接行動を起こさない
④言われた通りにする
⑤走って逃げないこと。だが強盗が自分の存在に気付いて
おらず安全に脱出できるならならそれも可
⑥目立たないようにする
⑦叫んだり悲鳴を上げたりしない
⑧強盗と議論しない。仲間内でも
⑨自ら進んで情報を与えない
⑩見たこと起こったことすべて記憶する。強盗の容貌、声、
行動、その他
⑪強盗が出ていったら、すみやかに警察に電話し、詳細を
報告する。起きた事をすぐにノートに書き留めておく。
強いストレスを受けるので、あとで詳しく思い出すのが
困難になる。そのノートはすぐ警察に提出する。
衣類や変装と違い、靴と靴下は犯行時と平時で同じことが
多いので、それを記憶しておく。
鼻にテープを1枚貼った銀行強盗がいた。多数の目撃者が
現場にいたにもかくぁらず、テ-プの印象があまりにも強く、
だれも犯人の容姿を正確には記憶していなかった
〇強盗を目撃したら
強盗を目撃したら、その建物内に足を踏み入れないこと。即座に
警察に電話する。電話している場所から中の様子が見える場合、
切らずに何が起きているか報告し続ける。忘れる前に目撃した
ことを正確に書き留めておくこと。日付けと名前を書き入れ、
警察に渡す。
付近に電話がない時には、すべてを注意深く観察してノートを
とり、できるだけ早く警察に提出する。カメラがあれば写真に
撮っておく
〇精神的なショクを乗り越える
誘拐、ハイジャック、強盗、また他のテロは、現場に居合わせた
人間に長く残る精神的打撃を与える。不眠症になったり悪夢に
悩まされるような時には心理カウンセラ-に相談すること
〇容疑者を身体検査する
めったにないが、容疑者の身体検査をせねばならなくなることが
ある。そういう場合、以下の手順で行う。
コ-トまたは上着を脱がせ、壁に向かって立たせる。手のひらを
壁につかせて前傾姿勢をとらせる。脚は開かせること。足の位置は
手の平に相当体重がかかるように壁から遠ざける。容疑者の足首に
自分の足を引っかける。逃げようとしたら足を払うため。この
状態で身体検査する。隠し持っている武器や装置などを探る。
この時、ナイフの刃や注射器に注意すること。
①容疑者の頭に横に向けて口の中に何か隠してないか調べる
②まず右手から脇の下まで触ってチェック。胸、ポケット、肩、
脇腹、腰の回り、左の脇腹、そして左腕という順番で調べる。
③右足首から上へ触ってチェック。ポケット、下腹部、左腿から
足首へ
〇容疑者を縛る
まず目隠しをしてから、手を後ろに縛る。縄は脚の間を通して
柱などに縛りつける。靴ひもなどを使って両親指を縛っておく。
これが終わったら上着やカバンを調べる。容疑者には、おとなしく
していれば何もしないと約束する
〇覚えておこう
容疑者の身体検査は非常に稀なシチュエーションであり、自分
一人でできることではない。縛った容疑者に暴力を加えたり
しないこと。彼らと同じレベルに自分を落とすことになる。
あとのことは警察に任せる