今回のテーマは”奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」(5)です。
奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 (朝日新書)/朝日新聞出版
¥778
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とうとう全部読んじゃいました~。
しっかしですね~、この本いいですよ!
間違いなくイイ本です!
ボランティアに関してイメ-ジしてたのと違って
ほほう~そうか・・・なるほど~・・・と
納得する内容ばかり。
目から鱗が落ちるような内容ばかり。
それでは、またまた昨日の続きから紹介しましょうか~。
んでですね・・・・
ピ-スボ-トの山本隆さんが石巻社協を訪れたのは地震発生1週間後
だった。憔悴した10数人の職員が、ボランティア志願者、マスコミ
対応に追われる中、ボランティアが一人もいないという現実を
目の当たりにします。
当時はまだ、電話回線も電気も復旧しておらず、各々がソ-ラ-を使った
自家発電機などを持ち込み、携帯電話やパソコンの電源を確保していた
・・・そのように本には書いています。
なるほど・・・前回の軍の関連者が言ったように状況を知る為の
電話でも対応するのに苦労するから電話するのは控えた・・・と
した状況がありましたが、これを読んで、なるほどな~・・・
たしかにそうだ・・・対応する職員事態が被災して、ろくに寝たり
食事もしてなかったり、そんな状況に電話かけて状況教えてくれ・・・
なんて事みんながしたら完全に足を引っ張る事になる・・・
マスコミもそこら辺を考えて、逆に情報を与えてくれる側に回って、
被災者である職員の苦労を理解し、そっとしといたらもっと良かった
かもな・・・そんな事、感じました。
それで・・・この時点では行政は市内にある大まかな避難所の数は
把握していたが、在宅避難者までは手が回らず、行政も自衛隊も
支援に入らない住宅街での炊き出しや物資配給が必要だと思った
・・・そのように書いています。
すごい!そんな事にいち早く気づくなんて・・・
すごい人たちだ!
それで、小林はすでに石巻で活躍していたボランティア団体
「め組ジャパン」と共に、行政が把握しきれていない
「在宅避難者」が実際どの地域に、何人いるかを把握する
聞き取り調査をした。15人のボランティアと共に、7台の車で
石巻市内を走り回った。
新たな避難者を見つけると、援助物資として全国から集まった
ラジオを手渡し、その場所から一番近い炊き出しポイントを
紹介した。
そして、この調査結果を基に小林は、独自の「災害地図」を
作成する。これは行政でも把握していない貴重な資料となった。
ん~・・・人は城人は石垣・・・なんかそんな言葉あったな・・・
人がいて、動いて形になる。
すごい情報網を作っちゃったんですね~。
それがあれば、援助がスム-ズになる。
そして、能書き垂れてばかりいないで、行政や人のせいにも
せず、ただただ黙々と為すべき事を為す。
ん~・・・仕事人だな・・・
当時、行政が把握していた避難所の数は150だったが、
在宅難民も入れると300カ所にもなった・・・
え~そんなにぃ~!?
もし、行政が把握していた避難所だけに援助が回って、
在宅避難者に食事が行き渡らなければ・・・餓死です!
ボランティア団体は彼らを救った事になる。
町内会長さんが津波で亡くなり、行政へのパイプが無くなり、
そうやって助けを求めたらいいのか、わからなかった時に
ボランティアの方々が来てくれた・・・と。
これって・・・考える必要がありますね~。
もし、町会長さんが亡くなった場合、副会長さんが
連絡係となって行政に連絡するなり、または隣の町会長
さんが代役を務めるとか、取り決めをしておかないと困った
事になるぞ・・・という教訓になったのでは?
そのように考えます。
ピ-スボ-トの小林さん、パキスタンの大地震の災害救助活動にも
参加しています。
社協への協力も認められ、彼はボランティアセンタ-に集まる
NGOなどの団体の受け入れを任されることに。
参加団体は30を超え、社協とも相談の上、もっといろんな
団体が入りやすいように「NGO・NPO連絡会」を結成します。
地元石巻市で建設会社を経営し、個人的にもボランティアに
参加していた「伊藤秀樹」さんは地元へのパイプが無い
ピ-スボ-トや他の団体を見て、彼らの力になりたいと
考えます。
毎日夕方7時から行われる各団体の活動情報のシェアが
行われ、1団体3分としても2時間以上かかります。
あの~・・・延々と2時間以上も同じような話聞かされるって・・・
これって・・・よくありますよね~。
会社で毎日朝の朝礼が1時間以上あるところ。
そんな会社モチベ-ションめちゃくちゃ低い!
国会議事堂での演説NHKで、ず~っと見ているようなもんです!
たまらん!!!
それで分科会ってものをつくる事を提案するんです。
わかりやすく言うと・・・「部活」みたいなもんです。
せっかくやるんだから、みんなで部活やろうぜ~!ってなもんです。
あんた何々中学ってんじゃなくて、どの部活入りたい?
どんな事興味あんのよ?・・・それで入りたいところに
入ってもらおうよ・・・私はそんなイメ-ジが沸きました。
そいで・・・分科会は
①食料支援(炊き出し)
②医療支援(メディカル)
③被災者の移動支援(移送)
④心のケア
⑤子供支援(キッズ)
⑥リラクゼ-ション
⑦復興マインド
⑧瓦礫撤去・清掃活動(マッドバスタ-ズ)
⑨生活支援
・・・このように9つの分科会ができて、
それに分類されました。
これって・・・以前紹介した、予備自衛官に関してが
思い出されます。予備自衛官で以前パソコンをやっていた
方にスコップ持たせても宝の持ち腐れ。
だったら以前のスキルを考慮して有効に使っては?
それと同じですね~。
シェフをやっている方がボランティアに来て、
瓦礫の撤去ってのもね・・・
普通は炊き出し係でしょ。
それにボランティアに来てる方の要望にもマッチする
事にもなる。
なるほど~。分科会。いいアイディアだ!
しかもですね~。夕方のミーティングの時間がメチャクチャ
短くなる!つまり・・・モチベ-ションが上がる!
実際ですね~・・・分科会ができて、それらの報告が
されると・・医療訪問してたら、瓦礫の撤去してほしいと
言われた・・・とか全員避難してたと思われる場所に
まだ10人ほど生活していて、炊き出しが必要とか・・・
そんな情報交換が出てくる出てくる。
石巻モデル凄いですよ。
・・・という事で今回はこのへんで。