奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」(5) | WingMakerのブログ

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今回のテーマは”奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」(5)です。

奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 (朝日新書)/朝日新聞出版

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とうとう全部読んじゃいました~。

しっかしですね~、この本いいですよ!

間違いなくイイ本です!

ボランティアに関してイメ-ジしてたのと違って

ほほう~そうか・・・なるほど~・・・と

納得する内容ばかり。

目から鱗が落ちるような内容ばかり。

それでは、またまた昨日の続きから紹介しましょうか~。

んでですね・・・・

ピ-スボ-トの山本隆さんが石巻社協を訪れたのは地震発生1週間後

だった。憔悴した10数人の職員が、ボランティア志願者、マスコミ

対応に追われる中、ボランティアが一人もいないという現実を

目の当たりにします。

当時はまだ、電話回線も電気も復旧しておらず、各々がソ-ラ-を使った

自家発電機などを持ち込み、携帯電話やパソコンの電源を確保していた

・・・そのように本には書いています。

なるほど・・・前回の軍の関連者が言ったように状況を知る為の

電話でも対応するのに苦労するから電話するのは控えた・・・と

した状況がありましたが、これを読んで、なるほどな~・・・

たしかにそうだ・・・対応する職員事態が被災して、ろくに寝たり

食事もしてなかったり、そんな状況に電話かけて状況教えてくれ・・・

なんて事みんながしたら完全に足を引っ張る事になる・・・

マスコミもそこら辺を考えて、逆に情報を与えてくれる側に回って、

被災者である職員の苦労を理解し、そっとしといたらもっと良かった

かもな・・・そんな事、感じました。

それで・・・この時点では行政は市内にある大まかな避難所の数は

把握していたが、在宅避難者までは手が回らず、行政も自衛隊も

支援に入らない住宅街での炊き出しや物資配給が必要だと思った

・・・そのように書いています。

すごい!そんな事にいち早く気づくなんて・・・

すごい人たちだ!

それで、小林はすでに石巻で活躍していたボランティア団体

「め組ジャパン」と共に、行政が把握しきれていない

「在宅避難者」が実際どの地域に、何人いるかを把握する

聞き取り調査をした。15人のボランティアと共に、7台の車で

石巻市内を走り回った。

新たな避難者を見つけると、援助物資として全国から集まった

ラジオを手渡し、その場所から一番近い炊き出しポイントを

紹介した。

そして、この調査結果を基に小林は、独自の「災害地図」を

作成する。これは行政でも把握していない貴重な資料となった。

ん~・・・人は城人は石垣・・・なんかそんな言葉あったな・・・

人がいて、動いて形になる。

すごい情報網を作っちゃったんですね~。

それがあれば、援助がスム-ズになる。

そして、能書き垂れてばかりいないで、行政や人のせいにも

せず、ただただ黙々と為すべき事を為す。

ん~・・・仕事人だな・・・

当時、行政が把握していた避難所の数は150だったが、

在宅難民も入れると300カ所にもなった・・・

え~そんなにぃ~!?

もし、行政が把握していた避難所だけに援助が回って、

在宅避難者に食事が行き渡らなければ・・・餓死です!

ボランティア団体は彼らを救った事になる。

町内会長さんが津波で亡くなり、行政へのパイプが無くなり、

そうやって助けを求めたらいいのか、わからなかった時に

ボランティアの方々が来てくれた・・・と。

これって・・・考える必要がありますね~。

もし、町会長さんが亡くなった場合、副会長さんが

連絡係となって行政に連絡するなり、または隣の町会長

さんが代役を務めるとか、取り決めをしておかないと困った

事になるぞ・・・という教訓になったのでは?

そのように考えます。

ピ-スボ-トの小林さん、パキスタンの大地震の災害救助活動にも

参加しています。

社協への協力も認められ、彼はボランティアセンタ-に集まる

NGOなどの団体の受け入れを任されることに。

参加団体は30を超え、社協とも相談の上、もっといろんな

団体が入りやすいように「NGO・NPO連絡会」を結成します。

地元石巻市で建設会社を経営し、個人的にもボランティアに

参加していた「伊藤秀樹」さんは地元へのパイプが無い

ピ-スボ-トや他の団体を見て、彼らの力になりたいと

考えます。

毎日夕方7時から行われる各団体の活動情報のシェアが

行われ、1団体3分としても2時間以上かかります。

あの~・・・延々と2時間以上も同じような話聞かされるって・・・

これって・・・よくありますよね~。

会社で毎日朝の朝礼が1時間以上あるところ。

そんな会社モチベ-ションめちゃくちゃ低い!

国会議事堂での演説NHKで、ず~っと見ているようなもんです!

たまらん!!!

それで分科会ってものをつくる事を提案するんです。

わかりやすく言うと・・・「部活」みたいなもんです。

せっかくやるんだから、みんなで部活やろうぜ~!ってなもんです。

あんた何々中学ってんじゃなくて、どの部活入りたい?

どんな事興味あんのよ?・・・それで入りたいところに

入ってもらおうよ・・・私はそんなイメ-ジが沸きました。

そいで・・・分科会は

①食料支援(炊き出し)

②医療支援(メディカル)

③被災者の移動支援(移送)

④心のケア

⑤子供支援(キッズ)

⑥リラクゼ-ション

⑦復興マインド

⑧瓦礫撤去・清掃活動(マッドバスタ-ズ)

⑨生活支援

・・・このように9つの分科会ができて、

それに分類されました。

これって・・・以前紹介した、予備自衛官に関してが

思い出されます。予備自衛官で以前パソコンをやっていた

方にスコップ持たせても宝の持ち腐れ。

だったら以前のスキルを考慮して有効に使っては?

それと同じですね~。

シェフをやっている方がボランティアに来て、

瓦礫の撤去ってのもね・・・

普通は炊き出し係でしょ。

それにボランティアに来てる方の要望にもマッチする

事にもなる。

なるほど~。分科会。いいアイディアだ!

しかもですね~。夕方のミーティングの時間がメチャクチャ

短くなる!つまり・・・モチベ-ションが上がる!

実際ですね~・・・分科会ができて、それらの報告が

されると・・医療訪問してたら、瓦礫の撤去してほしいと

言われた・・・とか全員避難してたと思われる場所に

まだ10人ほど生活していて、炊き出しが必要とか・・・

そんな情報交換が出てくる出てくる。

石巻モデル凄いですよ。

・・・という事で今回はこのへんで。