コート・ド・プロヴァンスのコレン(Correns)村にあるシャトー・ミラヴァル(Chateau Miraval)のオーナーは、ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーです。ロゼワインが2013年のバレンタイン・ディに初出荷されました。15ユーロほどの値付けでした。
 
 私はその年の6月にプロヴァンスを訪れましたが、シャトー・ミラヴァルのロゼは現地でもちょっとした話題になっていました。

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 コート・ド・プロヴァンス(Côtes de Provence)は1977年に成立したAOCです。ぶどう畑の面積はプロヴァンス地方で最大の2万ヘクタールです。コート・ド・プロヴァンスに限らず、名前に「コート」が付くAOCは数多くあります。「コート」は丘という意味です。

 このAOCで造られるワインの8割はロゼです。そのほとんどがプロヴァンス地方で消費されています。グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソーのほか、プロヴァンス固有の品種であるティブラン(Tibouren)という黒ぶどうも使っています。


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 プロヴァンス地方のAOCベレ(Bellet)のぶどう畑は観光都市として有名なニースの北西部にあります。広さは数十ヘクタールしかありません。年間に造られるワインは8万本~10万本です。

 ベレで造られるワインは赤、白、ロゼがそれぞれ3分の1ずつで、その大半はコート・ダジュールを訪れる旅行者が消費します。

 ベレの赤とロゼに使われる主要なぶどう品種は、フォル・ノワール(Folle Noire)とブラケ(Braquet)です。フォル・ノワールにはフェラ・ネラ(Fuella Nera)という別名があります。イタリアのピエモンテ州ではブラケをブラケット(Brachetto)と呼びます。補助品種としてグルナッシュ(Grenache)やサンソー(Cinsault)が使われます。

 白の主要な品種はロール(Rolle)です。ロールのイタリアでの呼び名はヴェルメンティーノ(Vermentino)です。補助品種としてルーサンヌ(Roussanne)、クレレット(Clairette)、シャルドネ(Chardonnay)などが使われます。
 プロヴァンス(Provence)地方には8つのAOCがあります。

①ベレ(Bellet)
②コート・ド・プロヴァンス(Cotes de Provence)
③コトー・ヴァロワ(Coteaux Varois)
④バンドール(Bandol)
⑤カシ(Cassis)
⑥パレット(Palette)
⑦コトー・デクサン・プロヴァンス(Coteaux d'Aix-en-Provence)
⑧レ・ボー・ド・プロヴァンス(Les Baux de Provence)

 それぞれ、赤、白、ロゼを造っていますが、プロヴァンス全体ではロゼが生産量の7割以上を占めています。赤は2割、残りが白です。フランスで生産されるロゼの半分をプロヴァンスのロゼが占めています。

 8つのAOCはそれぞれ、1936年から1995年の間に成立しました。成立した時期だけでなく、ぶどうの栽培面積もばらばらです。ベレ、バンドール、カシ、パレットの4つのAOCはぶどうの栽培面積が小さく、プロヴァンス・ワインの中では高く評価される傾向があります。

 プロヴァンス地方のロゼと赤に使われているぶどう品種は、グルナッシュ(Grenache)、ムールヴェードル(Mourvèdre)、サンソー(Cinsault)、シラー(Syrah)などです。

プロヴァンス
 フランスの南東部に位置するプロヴァンス(Provence)は冬も暖かく、夏は雨の少ない乾燥した日が続く地中海性気候の地です。Provenceは行政区画としての州を意味する言葉で、ローマ帝国の属州(Provincia Romana)であったことに由来する名前です。
 
 プロヴァンスは他のワイン生産地と同じく19世紀半ばにフィロキセラによる壊滅的な被害を受けました。しかし、1855年にパリとマルセイユ間に鉄道が全通し、輸送が容易になったこともあり、安価なワインの産地として復活しました。生産量の7割はロゼです。

 プロヴァンス地方の東側はコート・ダジュール(Cote d'Azur)はリゾート地としても知られています。特に、ニースは有名です。

 写真は2013年にコートダジュールのエズ村を訪ねたときに撮ったものです。エズはニースとモナコの中間あたりにある村で、山の上にあります。


フランス

エズ村