イタリア・ピエモンテ州が誇る赤ワイン、バローロ(Barolo)の名は、このワインの産地の一つ、バローロ村の名前を採用しています。
バローロが現在のような辛口タイプのワインになったのは19世紀半ばです。それ以前は、この村の周辺では、発酵が十分に進まないため、ぶどうの糖分が残留する甘口のワインが造られていました。
発酵が十分に進まなかったのは、ネッビオーロという品種のぶどうが晩熟型で、収穫時期が遅くなることために発酵時の気温が低くなってしまったことや、使われていた酵母の種類などが影響していたようです。
バローロを現在のような辛口のワインに変えたのは、シャンパーニュー地方出身のワイン醸造家、ルイ・ウダール(Lois Oudart)です。ウダールをピエモンテ州に呼び寄せたのはカミッロ・カヴール(Camillo Cavour)とです。カヴールはサルデーニャ王国の首相からイタリア王国の初代首相になった政治家です。カミッロ・カヴールは通称です。本当の名前は、Camillo Paolo Filippo Giulio Benso, conte di Cavour, di Cellarengo e di Isolabellaです。
