母は年の離れた3人兄妹の末っ子で、お姉さんとは15歳違い
お姉さん半分、お母さん半分くらいの存在でした
母が着物の学校に通っている時に
母心のお姉さんが母の寸法で三越の呉服コーナーで誂えて送ってきてくれたのが
つむぎの訪問着と、それに合わせた袋帯でした
私は母の着物をどれもあんまり見たことがないのだけれど
「つむぎはフォーマルな時には着られないのに
こんなに高価なものをお姉さんに誂えてもらって
もったいなくて着られないわ~」
そう言って見せてくれたことはぼんやり覚えていました
ひょんなことで娘と着付けレッスンに通うようになって
母の家でゴソゴソと着物を発掘していたら・・・
お姉さんが誂えてくれたつむぎの訪問着
なんとまだしつけ糸がついたままの状態でした・・・
「もったいない病」の母らしいと思ったけれど
亡きお姉さんの気持ちを考えると、なんとしてでも陽の目を浴びなくちゃ・・・
そんなこんなで、今日の4回目のレッスンはこの着物を着ることに
(なんだか手がおばあさん・・・)
今日はテニスとの二刀流の日ではなかったので(笑)
帰りに娘と寄り道して、着物で鎌倉散策しました
小町通りの呉服屋さんをのぞいてから
雑踏を避けて静かな裏道を娘とそろりそろり~
妹思いだった母のお姉さんの思いを背負って
母の大好きな鶴岡八幡宮までやってきました~
先週の3回目の着付けレッスンは
新緑をイメージして淡いグリーンの小花模様の着物と
一目惚れした西陣のしじら織の帯を合わせました
60の手習い、残すところあと1回だけれど
思いのほか楽しいです