※実はずっと昔の記事。リライト重ねて何度か投稿し直しとります。
日本や中国で売っている中国語の辞書は、漢語ピンインでササっとひけるけど、台湾ではどうすればいいのでしょうか。
台湾の辞書は、ざっくり言うと日本の漢和辞典に近いです。漢字の並びは、部首別の画数順というのが基本。でも日本の漢字とは部首の作りとかが違っていたりするので、部首引きはちょっと大変。なのでまずは音でひきます。もちろん、ローマ字順ではなくて注音符号順です。(台湾では基本的に中国の漢語ピンインは使いません。)
では実際に台湾の「國語」辞書、『國語日報辭典』をひいてみましょう♪
例えば「郵差」の意味がわからなくてひきたいとき・・・。まずは巻末の「注音査字表目次」で頭文字の注音符号が何ページにあるかを探します。「郵差」は「ㄧㄡˊㄔㄞ」だから、「ㄧ」をさがすと・・・。
2345ページと書いてあるのでそこをあけ、ㄧㄚ、ㄧㄛ、一ㄝなどを通り過ぎ、ㄧㄡの2声、ㄧㄡˊが出てくるまでめくると2347ページ。
ㄧㄡˊの項の最後あたりにありました、「郵」。
1792ページと書いてあるので、そこに飛ぶと、比較的早い段階で「郵差」が出てきます。
郵便配達をする人のことですね。この言葉は古い言葉で、中国では今は使われていません。でも台湾では普通に使われていて、両岸の中国語の差異を言うときに必ず出てくる、語彙部門の代表選手の一人です。
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漢字が読めないときはどうするか。例えば「孽」。デジタル機器みたいに手書き検索はできないので、画数でひくしかないです。でもまずは部首。うーん、この字の部首は何でしょうか。よくわからないけどとりあえず草冠でさがしてみましょう。でも、くさかんむりっていったい何画?3画じゃないことは知っていたので4画でさがすと・・・。
そう、4画じゃなくて6画だよーとちゃんと教えてくれるので、6画をさがすと
ありましたね。1503ページ。でもそこに飛んでさがしても、どうしても見つからない。これはもしや、下の「子」が部首なのかも。「子」が2画か3画か迷ったけど結局2画で・・・
473ページに飛ぶと
ここからまた、「つくり」の方の画数、17画の項までめくってめくって行くとやって巡り合えた「孽」!
大変だったけど、この辞書ひいたおかげでいろんなことが覚えられましたね!