台湾の紙の辞書の引き方 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

台湾華語は研究中、台湾語は独学中、台湾へはいつも一人旅!の、たまりが、台湾華語と台湾語、台湾旅行と台湾映画と台湾ドラマ、そして台湾文学について語り尽くします

※実はずっと昔の記事。リライト重ねて何度か投稿し直しとります。


日本や中国で売っている中国語の辞書は、漢語ピンインでササっとひけるけど、台湾ではどうすればいいのでしょうか。


台湾の辞書は、ざっくり言うと日本の漢和辞典に近いです。漢字の並びは、部首別の画数順というのが基本。でも日本の漢字とは部首の作りとかが違っていたりするので、部首引きはちょっと大変。なのでまずは音でひきます。もちろん、ローマ字順ではなくて注音符号順です。(台湾では基本的に中国の漢語ピンインは使いません。)

では実際に台湾の「國語」辞書、『國語日報辭典』をひいてみましょう♪

例えば「郵差」の意味がわからなくてひきたいとき・・・。まずは巻末の「注音査字表目次」で頭文字の注音符号が何ページにあるかを探します。「郵差」は「ㄧㄡˊㄔㄞ」だから、「ㄧ」をさがすと・・・。

IMG_20160110_163719003.jpg


2345ページと書いてあるのでそこをあけ、ㄧㄚ、ㄧㄛ、一ㄝなどを通り過ぎ、ㄧㄡの2声、ㄧㄡˊが出てくるまでめくると2347ページ。

IMG_20160110_163719507.jpg


ㄧㄡˊの項の最後あたりにありました、「郵」。


IMG_20160110_163719976.jpg

1792ページと書いてあるので、そこに飛ぶと、比較的早い段階で「郵差」が出てきます。

IMG_20160110_163720795.jpg

郵便配達をする人のことですね。この言葉は古い言葉で、中国では今は使われていません。でも台湾では普通に使われていて、両岸の中国語の差異を言うときに必ず出てくる、語彙部門の代表選手の一人です。


  ・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆



漢字が読めないときはどうするか。例えば「孽」。デジタル機器みたいに手書き検索はできないので、画数でひくしかないです。でもまずは部首。うーん、この字の部首は何でしょうか。よくわからないけどとりあえず草冠でさがしてみましょう。でも、くさかんむりっていったい何画?3画じゃないことは知っていたので4画でさがすと・・・。

IMG_20160110_163721268.jpg


そう、4画じゃなくて6画だよーとちゃんと教えてくれるので、6画をさがすと

IMG_20160110_163721795.jpg

ありましたね。1503ページ。でもそこに飛んでさがしても、どうしても見つからない。これはもしや、下の「子」が部首なのかも。「子」が2画か3画か迷ったけど結局2画で・・・

IMG_20160110_163722276.jpg



473ページに飛ぶと


IMG_20160110_163722810.jpg


ここからまた、「つくり」の方の画数、17画の項までめくってめくって行くとやって巡り合えた「孽」!

IMG_20160110_163723341.jpg



大変だったけど、この辞書ひいたおかげでいろんなことが覚えられましたね!