映画の中の台湾語 『賽德克‧巴萊(セデック・バレ)』 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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「モンガに散る」、「女朋友男朋友」、「あの頃きみを追いかけた」ときて、異色の『賽德克‧巴萊(セデック・バレ)』。どういう流れかと言うと「あの頃きみを」つながりで…。

2011年10月2日に台湾で「あの頃きみを追いかけた」を見たのだが、その2日前、同じく台湾でこの『賽德克‧巴萊』を見た。

その日は後編『彩虹橋』の封切りの日で、さすがに人が多かった!入場券を買った時間の直近の回はすでに満席で、その次の回のを仕方なく購入。それでも一番前の席しかあいておらず、生まれて初めてかもしれぬ最前席での映画鑑賞となった。

セリフはほぼ日本語かセデック語。日本語のとこはラクチンだったが、セデック語のところは中国語の字幕だけが頼りだったので大変だった。音声+字幕に比べると、よすがが半分になってしまうわけで。セリフが多かったり早かったりするとやはり置いていかれてしまう。首は痛いわ字幕に全神経集中させなきゃいかんわ、で、だいぶ疲れた。

ので、その後日本で公開されたときも見に行ったし、DVDも台湾で買ってきた。メイキング映像も舐めるように見たし、関連の本も2冊、『賽德克‧巴萊――電影‧巴萊』と『賽德克‧巴萊――導演‧巴萊』を買ってじっくり読み、この映画、味わい尽くしました、はい。

本は台湾で映画を見たときに本屋さんで買った。台北のスタバで読んでたら隣の見知らぬ台湾人歐巴桑に「それどこで買ったの?」ときかれた。

台湾語の場面は印象にない。漢族の人が経営するお店でそこのだんなとセデック族の人が会話する場面では、日本語が使われている。

このような重いテーマの映画で、不謹慎とは重々承知。なのだが、言わずにおれないのが出演者のみなさんのかっこよさ!プロの役者さん(代表→馬志翔)から素人の方(牧師さんだった主役の林慶台、トラック運転手だった大慶とか)まで・・・よくぞここまでかっこいい人を集めたものだ。

ちなみに林慶台も大慶もその後正式に役者デビュー。柯震東主演の『南方子羊牧場』で屋台のおやじさん役でちょびっと出ている林慶台を見たときは感動したなあ。