トンガリ続けて、弱音を吐かない。逃げ場がなければ、踏ん張り続けるしかない
その後、どうなったか?
5年後、新しく他の部署から来られた編集者がデスクになり、わたしは葉巻さんとコンビを組むように言われました。
上の命令は絶対です。
編集者は社員です。
人事異動で、どんどん変わっていきます。
わたしと葉巻さんの確執なんて、ほんとうにどうでもいいことなんです。
仕方がありません。
わたしは、嘘でもなんでも謝ることにしました。
覚悟を決めて顔を合わせた瞬間に、
「5年前、僕が生意気なことをして、こんな関係になってしまいましたが、全て僕の責任です。
あのときは偉そうなことを言って申し訳ありませんでした。
どうか許してください」
と、土下座をして頭を下げました。
すると、葉巻さんは、
「おれもちょっとやり方が汚かったな。あんときはわりい。ごめんな」
そう言って握手を求めてきました。さらに、
「今度から、俺とやる現場は全部、お前が仕切ってくれな。
今の実力だったらお前のほうが上だから。
お前の指示だったら俺はなんでも従うからよ。
でも、あのときは俺のほうが上だったよ」
それから、葉巻さんとは3年間ずっとコンビを組んで、すっとわたしがリーダーをやりました。
コンビを組むようになって、初めてきちんと、
「葉巻さんはなぜあのとき、あんなことを言ったのだろう?」
と、真剣に考えました。
葉巻さんのことを、尊重できるようになるまで5年もかかったのです。
そして、
「じゃあ、あのときの自分はどんな人間だったのだろうか?」
自分ごととして考え、自分の未熟さを知るのにも5年かかりました。
「なんで、もっとすぐに謝らなかったんだろう…。なんて無駄な5年間だったんだろう」
結論は、こうです。
5年前のわたしは、口ほどの実力がなかった。
それだです。
5年後のわたしは、口以上の実力がついていた。
それだけです。
だから、葉巻さんにとって、5年前のわたしは、リーダーとして認めることはできなかった。
5年後のわたしを、リーダーにしたほうが、よりよい取材ができると葉巻さんは判断した。
わたし自身の心の成長に5年かかった。
ただ、この5年間、ハブにされても、同僚に好かれなくても、腐らずに続けていられたのは、
ぜったいトップになってやる!
と、いうトンガったモチベーションだけでした。
サラリーマンを辞めた時点で、もうわたしには逃げ場はないのです。
逃げたくても逃げ場がないのだから、踏ん張り続けるしかなかったのです。
心のスイッチを手にいれる
こう言うと、ハブにされることをなんとも思っていなかったように思われるかもしれないので、正直に言いますが、
どんなに、きつい仕事を振られて命の危険を感じても、仕事だと思えば耐えられますが、同僚にハブられるのは、とても耐えられません。
ほんとうに辛いんです。
編集者に、
「風さんて、みんなから嫌われているんですね」
この言葉は、いまでも、決して忘れることはできません。
嫌われて喜ぶ人間はいません。しかも、
「自分は正しいことをやっている」
と、思って行動したことで、みんなから嫌われたのです。
これは、ほんとうにつらい。
でも、逃げる場所はどこにもありません。
だから、
他人が自分のことをどう思っているか?と、いう感情を家に置いてくる。
と、いう感覚を身につけました。
言い換えれば、意図的に、他人の感情に鈍感になるのです。
「編集部の仲間」という言葉も、「ビジネスパートナー」という言葉に変換します。
そうすると、耐えられるんです。
そして、仕事だけに意識が集中するんです。
仕事が終わっても、飲みに誘われないので、まっすぐ帰られるし(だから、2〜3年間はずっと、奥さんの仕事終わりを待って合流して、よく二人で飲みに行ってました)。
で、一度仕事を離れたら、一切、仕事の話をしません。
奥さんにも、親友にも、誰にも、わたしは、プライベートでは仕事の話を一切しませんでした。
そうすると、愚痴を言うこともなくなります。
わたしは、奥さんにも子供にも仕事の話は一切しません。
だから、家族も聞いてきません。
最初は、仕方なく、やっていたことですが、これは、この仕事を続けていくうえで、ものすごく役に立ちました。
オンとオフが、本当に心のスイッチを入れたり切ったりすることで、パチン!と、切り替えることができるのです。
だから、
「明日、仕事に行くのがイヤだな〜」
と、思っていても、翌朝、出かける準備が整って、
「よし、やるぞ!」
と、覚悟を決めた瞬間にパチン!と、スイッチが入る。
そこで、初めて奥さんが、
「どうしたの?なんかいやなことがあったの?」
と、聞いてきます。もちろん、正直に、
「かなりいやなことがね、あった。でも、大丈夫」
そう言って、中身については、わたしは決して口にはしません。
口にしたら、その感情が風船のように膨らんできます。
一旦そうなると、その膨らみを抑えることができなくなり、最後は、バンッと爆発します。
そうなったら、修復できなくなります。
今は、この方法は行っていません。
コーチングに出会うずっとずっと昔の話です。
僕がとても青くて、若々しかった時代の話です。
20代、30代であれば、こういうあり方も、
あり
なのではないでしょうか。
わたしは、こうやって、パワハラというか、それに近い状況に陥ってしまったときには、そうやって克服する術を身につけたのでした。
つづく
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