老子の御伽話の巻
さて、耄碌じじいもでてきたぞ。ワシはみなに昔話をしようと思ってのやってきたのだよ。突然でびっくりしたか?まあ、聞いてくれ。むかーしむかし若い男がいた。背は高く、今でいうなら2メートル近い。筋骨隆々。鎧兜をつけており槍ももっておる。心持ちも猛々しくこれから戦に参加する気の益荒男らしい。益荒男はまずワシのところに来た。「おい、ジジイ」挨拶もなく突然ジジイとは失礼なやつ。ワシは庭の鯉に餌をやっていたが知らんぷりしたわ。だが、益荒男は大声で話しかける。「おい!そこのジジイ。きこえてるのか!」聞こえておる、なんのようだと答えた。用があるなら聞いてさっさと帰って欲しい輩には違いないからの。「おい、ジジイ。俺はジジイがいいことを言うという噂を聞いたから話を聞きに来た。いい話を聞かせろ!」藪から棒に何を言うのだ。雲を掴むようなことを突然言われ、面食らっているとさらに畳み掛ける「さあ、早くいい話をしろ!」ワシはその益荒男の様子をよく見た。猛々しい姿精悍な顔つきをしている。とてもワシの話を欲しがる相手ではない。「益荒男よ。お前は何が聞きたいのかの?」「いい話だ」「どんないい話だ」「俺はこれから戦にいく。どうやったら勝てるか、いい話を聞きたい。だから、話せ!」ワシは荒くれ者の益荒男がなんとも滑稽にみえたがいった。「ワシは戦のことは知らんぞ」「え?」「戦のことはしらんのだ。他をあたれ」益荒男は明らかに肩を落としがっかりしているようだった。何も言わずにワシの家からすごすごと去り、どこかへ消えた。ワシは家のものに益荒男の跡をつけるようにいった。益荒男に興味を持ったからだ。跡をつけたものによると、益荒男はワシの次にある男のところへいって、ワシと同じ態度同じ言葉で接した。見事に血気盛んなその男の弟子の子路に◯◯◯◯されたようだがの。その男も戦のことは教えとらんと言ったらまたそそくさとその場を去ろうとした故、また子路にどやらされることになる。子路らしいの。3人目にたどり着いた先。子路で懲りたのか望み薄で聞いてみたが、見事戦に関してとても詳しい師であり師自体も立派な人格者であり益荒男を快く迎え入れた。益荒男も師に対して素直に仕えその師の元に身を寄せた。3番目の男は孫氏といわれていた。さあ、これでワシの話は終わりだ。御伽話。昔話。なんでもいい。気楽に聞いて貰えばそれでいい。この話からなにを読み取るか読み取らないかなんとなく読むかそれは好きにすればいい。たまにはこんな物語もよいではないか。耄碌ジジイが話すのにはちょうどいいであろ?また気が向いたら御伽話でもするかの。