風になりたい 風はひゅーひゅーと鳴り 竹はお互いにからからと打ち当たる 風のようにすべてを捨てるように生きてきた者は 人のようには生きられないのかもしれない ならば風に そうでしかありえぬ風になりたい 遠い鳥たちの声 煌めき踊る水辺の漣(さざなみ) 風に 何も持ちえぬ風に いつまでも持たぬ者である風に ただ過ぎていく形なき姿の者に