あなたを描くために
僕はペンを握って線を引く
あなたの頬に
あなたの鼻に触(ふ)れるように
でも触(ふ)れない
あなたの海のように碧い瞳
草の翠に輝いてしまうその瞳に
僕は遠くからくちづける
そうやって僕は
あなたに映った世界を見て
見飽きることがない
届かない
届きようもない愛の証しに
僕はあなたを描きつづける
描くことが愛であり
この一本のペンは恋なのだ
終わることのない
完成されることのないペンなのだ





