昨夕の春雷と風雨がよほどのことだったのか
朝ベランダに梅の花
吹き飛ばされてきたというか
花ごともぎ取られて風に運ばれたのか
幾つも飛来していた
あの雨の中をかと不思議に思う
手に取ればまだ梅の香り
まさか鳥が運んできたわけでもないだろう
そう思うのはときどきこの家には
鳥が巣を作るからなのだ
でも梅の花で巣を作る鳥はいないだろうと思う
今朝は風はなく
少し沖合は霞んでいるように見える
春の知らせを
嵐の中に届けたのはやはり風なのか
それとも嵐の翌朝に鳥か誰かが
わけもなく
梅を運んできたのはどんな鳥だったのだろうと
そんなはずもないのに
春告鳥の声をまだ聞かず
などて悲しき東雲(しののめ)の梅
水平線をかなりの速さでいく船がある
進みゆく進みゆく時の運航
あの船は遠く地中海を目指していくのだろうか