今日は一日で本州を突き抜けてしまったような移動量
だから少し疲れているから手短に
朝早く
もう暖かな空気の中を
梅が数本並んだ道を歩いた
梅の香りがしっとりと鼻腔を満たす
ほんの数十秒の間であったとしても
極楽浄土とかいうものがあるのならきっとそれは
このようなところかもしれないと
あまり筋道の通らない感情が湧き上がって
深く息を吸ってまた一歩を歩いた
この世の春
夢のような世界は実はこのような
通りすがりのひとときのものかもしれないと
梅が香を聞くは ゆとりの径なるか
束の間の 春はこの世の夢か また現(うつつ)
ただひとときの それゆえの今