春の小径 細小井(いさらい)を出でて小春の細小川(いささがわ) 酔鯨子 小さな林を回り込む細道を散策して ふと見れば 茂みの形どおりに鮮やかな影に隠れるように小さな泉 そのきららと澄み切った水の 小刻みに揺れながら流れて 乾いた土の上で 小さな流れになっていたのを ああ春なのだと思って眺めている そういうことができる春 うたかたのときであったとしても こころ躍るものだと思っては また径を行く いさらい いささがわ 小さな泉 小さな川 いずれもの「いさ」の音のやさしさと煌めきにうたれて