くちづけの理由 あなたの胸にくちづけたのは 愛していたからでもなければ あなたが欲しかったからでもない あなたの胸にくちづけたのは 桜色の二つの蕾に触れたかったからでも パンの柔らかな膨らみを忘れまいとしたからでもない ただあまりに白く冷たい肌の悲しさに 唇とこの心の震えが止まらずに どうすればどうすればよいのかただ分からずに 投げ出されたまま過ぎてゆく時の姿の悲しさに 近づいてくる降誕祭の夜の明るさに どうすればどうすればよいのかただ分からずに