それは寒い日
水辺を歩くと風が鳴っていた
痛いほどの冷たさで手が凍りそうだったけれど
僕はその身を切るような冷たさを愛した
生きている証のように思ったからだ
鳥たちも風に乗って悠々と舞っていた
部屋に戻ってから
しばらく外を眺めていた
灰色の雲の輪郭が銀色に耀いて
それから僕は
未来について考えた
いろんな人の明日を遠い未来を
それは花を思うことに似ていると思う
説明はできない感覚だけれど
それから僕は
スクリーンに指を転がして
絵の練習をしようと思った
僕の未来
できるならまた数多くの絵を描いて
好きな本を読み耽(ふけ)り
また幾ばくかの言葉を連ねて
時間を測り直す
そんな生き方を

