人が本を読むのはどういう時なのだろう
秋の夜長に
とろとろと暖かな冬の陽溜まりで
春の煌めく川のそば
眩しい夏にビーチパラソルの下
多忙な毎日の中の短いひとときに
退屈な何もない長い一日に
悲しみに耐え続ける支えとして
数え上げられないほどたくさんの
さまざまな時があるに違いない
でも
と僕はふと思うのだ
人は幸せなときには読まないのかもしれないと
読む必要のないほどに
すべてが手の中にあるときは
もはや満たすべきものが何一つなく
それから僕は思うのだ
本を読むこと自体の幸せを
時間と空間を超えてくる
世界と親しく語らう幸せを
そう考えると
僕はまた
僕の幸せになるページを開くのだ
清く美しく汚れて醜い事どもの
最後のページにあるものを知りたくて