星を見る 嵐の夜の揺れる船べりに座ったまま 雲垂れこめた空を見上げて星を見る 見上げた僕の顔には重い雨が落ちかかり 僕の乾いていた目は 瞼の中をするすると通り過ぎていく雨粒に濡らされて 透明になる 雲の奥底で一心に輝いている星がひとつ 僕の目の透明な井戸に落ちてくる 嵐のなかで僕は君を抱(いだ)き続けて そのまま幾星霜の夜を過ぎ 嵐が去った煌めく朝に笑うだろう その星のまだ僕の目の井戸の奥に揺れているのに驚いて