夕雲 雲が夕陽を背に受けて 鴻(おおとり)のように翼を広げて近づいてきて言った 眺めていたよ ずっとお前のことを お前が今日 何時間も風の中に立ち 鳥たちを眺めていたのを 飛んでいきたいのか彼方へ それとも鳥になって 水面(みなも)に揺れていたいのか 今日見たものを語るがよい お前の時間において 我らの時間において お前が我らの仲間になる日まで