どこまでも走っていけばよい
その新しい自転車に乗って
街の大きな道路を横切って
心臓破りの坂を越え
潮風の匂う海岸通りのアスファルト
緑濃く茂って涼しい林を抜けて
岬はずれのレストランの駐車場
浜辺の鴎の群れを突っ切って
スポーツカーと競争するほどに
折れそうなほどペダルを踏んで
新しい市(まち)懐かしい村
堂々と湾を横切る橋を過ぎ
人々の話し声と笑顔の中を
大きな息と早鐘の心臓で
どこまでもどこまでも
走っていけばよい
街も橋も林も海鳥も
君のものではないけれど
君の時間は今や
一から百まで君のものなのだ
