風が吹いて私の服の中に入り込む
その風があなたであることを
私も風になってあなたの身体を包み
あなたの一部になることを
風の中であなたが薫り私が匂う
あなたが私を映す鏡になる日には
私もあなたを映す鏡になって
幾重にもあなたを映し私を映し
幾人ものあなたと私が
鏡の中でひとつになると
そうあなたは歌い願いもしたが
野花を摘んで髪飾り
小さな翡翠の首飾り
微かな化粧の色さえも
この日には
あなたの憂いを消すことはなく
鏡に風は映らなかった
