五月の時計 五月になると動き出す 銀の鎖のその時計 もう誰も巻く人のない 緑の林の小さな池に 大切にしていた少女の手から するりと落ちて沈んでいったその時計 その子のいのちを思い出しでもするように 五月になると動き出し その日に止まるその時計 池の底の泉の水の 湧き出る流れに 愛された