稼働している原発がゼロになる夜
僕たち人間を超えている反応が
僕たちの不服の声で停められる
僕たちは
僕たち人間の力を超えた便利さと
命を危うくする危険とを
天秤にかける
でも便利だからと言って
僕たちは
切れかかっている吊り橋を渡るだろうか
便利だからと言って
爆弾を積んだロケットに乗って
隣町まで出かけるだろうか
そうだ
差し引き勘定が辻褄が合わないものになるとき
言葉で言う安全など意味がない
ただ繰り返される油絵の具の
分析作業が残っている
それで描いた形や色が
人間の決めた小さなルールに
従うと本気で人は思っているのだろうか
僕らがしていいことは
僕らが自分たちの力でできることだけだ
できないことを
できると言ったときに
僕らの終わりの始まりがある