川底の月 濁りひとつなき 清らかな水 やがて深まれる川の 水底(みなそこ)に 月隠れて眠り居り 昼は日の光に恥じらいて 淡い砂の帳に隠れ 夜 水底より 川筋の草々をくぐる 青き光を送りけり あるときは欠け あるときは満ち 川の流れに 相和せり 春の日は ともに水底に沈める オフィーリア 夏の日は 鮎たちの群れ ひとりなる月は ひとりにならず 川の仲間に 相和せり とき 遥か