32インチTV劇場 備忘録

「宇宙飛行士の医者」200年公開 ロシア映画
第65回ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞

プロローグのナレーション

飛行機より高く上空へ飛んだ者はいない。宇宙へ旅した人間もだ。
犬は行ったが勘定には含めない。
その犬は無事に地球に戻ってきたものの宇宙の様子を語れないからだ。
人類初の有人宇宙飛行まで残るテストは数回。
モスクワやカザフスタンをはじめ
この巨大国家の全土で期待が高まった。
若い飛行士の中から一人だけが旅立てる。
誰も行った事がなく、声も聞こえない彼方へ、あるいは死の世界へ。
医師や科学者も成功の日を夢見る。
最後のつらい試練が待ち構えていた。

ダーニャミハイロヴィチ医師は、最近よく悪夢を見る。
毎晩うなされるが、目覚めると内容は思い出せない。
切迫した恐怖感だけは残り、彼を苦しめた。
来る日も来る日も…

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エピローグ

故郷を捨てて西に移住しようとする男性が言う。

「ここを出たい。何も起こらないし、イヤになった」

それを聞いていた現状に満足する男が言う。

「全く賛同できない。我が国は確実に前進している」

すると……

「この時代は俺たちの幻想なのかもな少し頑張ればうまくいくと思ったが結局失敗している。独裁と自由 、啓蒙と奴隷その共同事業だ」

それを聞いていた女性が吐き捨てるように言う。
「犬は馬になれず 馬わだけが馬になれる」

そしてチエホフの一節をつぶやく。

ワーニャ伯父さん長い人生を生きましょう
運命による試練に耐えて
人のために働きを老いた今

いずれ私たちは死ぬ
おとなしく死の訪れを受け入れる
墓場の向こうで言う
苦しい人生を嘆いたと
そして明るい未来を目にする
「西ナイル熱」

2日前の話で恐縮です。22日付のロイターが、米国で西ナイル熱の感染が拡大し、41人が亡くなったと米疾病対策センター(CDC)が発表しことを報じました。

今年の感染件数は1118件で、1999年に同国でウイルスが確認されて以来、最多となっていいます。

CDCは、西ナイル熱ウイルスの感染件数が過去1週間に急増したと発表。1週間前の感染件数は700件近くで、死者は26人でした。

感染はアラスカ、ハワイ、バーモントの3州を除く全ての州で確認されており、その半分以上が南部テキサス州に集中していて、同州のダラスでは非常事態が宣言されています。

西ナイル熱ウイルスは主に蚊によって媒介されます。今年アメリカでは蚊の発生も多く、そのために感染被害が拡大していると見られます。感染は8月中旬にピークに達し9月まで続くことから、さらなる流行拡大が懸念されているのです。

西ナイル熱に関して知識がないのでWikipediaを見ます。

西ナイル熱(ウエストナイルねつ、West Nile fever、ウエストナイル熱とも言う)は、西ナイルウイルスによる感染症の一種。感染症法では4類に属します。1937年にウガンダの西ナイル地方で最初に分離増殖したので西ナイル熱と呼ばれます。日本脳炎ウイルスと同じ、フラビウイルス科フラビウイルス属に属するそうです。

日本では、2005年9月に米国カリフォルニア州ロサンゼルスから帰国した30歳代の男性会社員が川崎市立川崎病院で診察を受け、国立感染症研究所での血液検査をした結果、日本初の西ナイル熱患者と診断されています。アメリカでは臓器提供者から移植を受けた患者の事例や輸血による感染例の多発が2002年~2003年にかけて問題になったことがあるそうです。

西ナイルウイルスの増幅動物は鳥ですが、前述したように人への感染媒介者は蚊です。西ナイル熱に感染した鳥の血を吸った蚊に人刺されることで感染するのです。

米国で感染が確認された鳥類は、220種類以上におよぶそうです。特にカラス、アオカケス、イエスズメ、クロワカモメ、メキシコマシコなどで高いウイルス血症を呈するのだそうです。通常では人間同士の直接感染は起こらないのですが、前述の米国での輸血による感染多発例のように輸血と臓器移植は例外なようです。

恐ろしいのは感染者のうち80%は症状が現れないそうです(発症率は20%)。
32インチTV劇場 映画メモ「やがて来たる者へ」2010年公開

ナチス親衛隊による実際の事件「マルザポットの虐殺」を元にした映画を見た。

虐殺事件が起こったのはイタリアの山村。ナチスを人殺しと毛嫌いする村民たちのほとんどは農民であり、敬虔なるキリスト教徒だ。中にはパルチザンに加わった若者もいる。パルチザンがドイツ兵を殺したためにナチスの親衛隊は村民たちを虐殺してしまう。

映画はマルザポットの虐殺をテーマに描いているだけで、あくまでもフィクションなのだと言う。確かに現実というのは映画やドラマのようにはいかない。今回、シリアで銃撃され死亡した山本美香さんの映像を見ても、それがよくわかる。根深い要因はあるものの、それは常に表面化していない。平和に暮らす人々の中に突然として災いが現れて、ある者たちを不幸にして、あっという間に去る。それが現実であり、映画やドラマで描ききれるものではない。

この映画中で好きなセリフがある。

ある日、ナチスと親しくなった地主がやって来て「このドイツ人たちがワインを欲しいそうだから、分けてやってくれ」と農民に言う。すると農民は「新しい友達ができて光栄です」と親ナチになった地主に皮肉を言う。それを察して農民に答える地主は「歴史は戦争だらけだ」と言う。すると農民は「歴史は俺らのものじゃない。貧乏人を殺してふんだくる奴が英雄になる。それが歴史か?それがキリストの御心だというのか?」と怒るのである。

それでも人間は、永遠につまらぬ事で争って殺し合っては不幸を生み出し、存在するはずのない神を信じて不幸になってしまうのだ。