恐怖と笑いは紙一重? | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『鬼談百景』観ました。

旧作につき、ネタバレあります。

 

 

ホラー作家(竹内結子さん)のもとに、

いろんな恐怖体験談の手紙が届きます。

 

深夜に心霊スポット巡りをする若者たちが、

ひとりで歩く女性を目撃する“追い越し”、

 

高校生が通りすがりに、

公園の茂みに立って動かない不気味な男と目があってしまう“尾けてくる”など、

 

お便りをもとにした10話のオムニバスホラーです。

 

 

 

オムニバスだからと気軽に見てみました。 

 

『残穢』の小野不由美さんの怪談集『鬼談百景』の中から、

10話を映像化したものだそうです。

 

その本はなんと99話のホラー短編集だそうで、

それはちょっと興味深い!

\(^o^)/

なぜ99話かというと、

100話めが『残穢』だからなんだって。

 

なので、この映画のナレーションをする作家は竹内結子さんなんですね。

映画『残穢』と繋がってるわけです。

そう思うと、より『残穢』は大変よな、

百物語のフィナーレなんやもん。

 

それでこの10話のエピソードなんですが、 

けっこうチープな感じになってしまってて、

テンションの低い“ほん怖”みたいな感じでした…

 

一番面白かったのはラストの『密閉』で、

自室のクローゼットが勝手にちょっと開いてしまうという話。

その中に置いている、

元カレが拾ってきたスーツケースが原因らしい。

 

スーツケース拾うなよ……

┐(´~`;)┌

 

クローゼットを閉めるためにノブに巻いておいたリボンが、

目の前で勝手に動いて解かれつつあるという、

めちゃくちゃ恐ろしいはずのその瞬間に、

リボンをとって、自分からクローゼットを開けて中を確かめる彼女、

めちゃくちゃ強くて良かったです。

(≧▽≦)アハハ

 

 

一番笑ったのは『赤い女』で、

赤い女の話をするとご本人がやってくるという都市伝説の話。

 

転校生からその話を聞いて、

友達の家で遊んでるときにその話をしちゃったもんだから、

赤い女がやってきます。

 

その登場が大変アグレッシブで、

ガラスにビタンッと貼り付いたり、

急に上から落ちてきたりと、

ビックリはするけど、笑っちゃう……

( ̄▽ ̄;)

 

特に、友達の家が階段の多い変わった間取りなもんで、

赤い女が階段を駆け上がってきて、

ズザーッと勢いよく転びながら登場したときは、

せやな、この家、バリアフリーではないよなと思ったりした。

(≧▽≦)

 

奇抜な間取りのデザイナーズマンションとかって、

だいたいバリアフリーじゃないので、

若くて健康なときにしか住めないよなと思うんですよね。

まあ、ああいうお宅に住む人って、

長く住むつもりのない人たちなんやろうけど……

( -ω-)y─━ =3

 

てなわけでまあまあでした。

原作の残り89話が気になるけど、

そんなにたくさん一気に読んだら慣れて疲れそうと思ったりした、

へっぽこハンターコトワでした!

(*`・ω・)ゞ

 

ブログタイトルは、この作品を観ながら、

ホラーとギャグの境目を行ったり来たりしているなと思って。

ホラー映画観てるときによくある現象だよなー。

 

なんでかね?

怖すぎるの耐えられないので笑いを入れたくなるのか?

(^_^;)