『原発をとめた裁判長
そして原発をとめる農家たち』の上映会に行ってきました。
2014年大飯原発の運転停止命令をくだした、
福井地裁の裁判長・樋口英明さん。
定年退職されてからは、
原発の危険性についてあちこちで講演会を行われています。
日本中の原発差止訴訟の弁護士団をまとめる弁護士・河合弘之さんは、
樋口さんのシンプルで力強い理論を持って、
敗訴が続く裁判を逆転させるべく訴訟を開始します。
一方、原発事故被災地の福島で、
放射能汚染によって離職を余儀なくされた農家の近藤恵さんは、
農地の上に、勾配をつけたソーラーパネルを設置する、
ソーラーシェアリングをはじめます……
龍谷大学で、
原発を考える伏見フォーラムさん主催の無料上映会でした。
ありがたや!!面白かった!
わずかですが、カンパもしてきた!
\(^o^)/
脱原発派ではなかった樋口さんが、
フラットな目で見て、
日本の原発の耐震性が低すぎることを指摘するところが、
逆に原発のヤバさをよく表してますよね。
その基準が想像以上にひどくてビックリしましたね。
三井ホームさんの住宅の耐震性の約六分の一!!
原発がですよ!
普通の家よりも弱いんです、しかもかなり!!
建物そのものは頑丈でも、
配管や配線が地震であっというまに壊れてしまうんです。
それはあの東日本大震災のときに証明されてしまった。
だいたい、三井ホームさんなどの住宅メーカーさんはさんざんテストできるけど、
原発はテストできない。
テストしてなにかあったら大変だもんね。
だから、電力会社の提示している耐震性、
そもそも根拠がないんです。
あー、これは、誰が見てもアカン。
むしろこれでよう稼働してるなと思いましたね。
原発を使いたいという主張じたい、
原爆で苦しんだ国がすることかと僕は思うのですが、
それを横に置いておいて、
やりたいならやりたいなりにしっかりすればいいじゃないですか。
でも安全基準はゆるゆる、
製作もマニュアルも他国の技術のコピペで、
どうなってんだよと改めて呆れましたね。
それから、弁護士の川合さんはキャラが面白かった。
企業の弁護をして勝訴を重ねる、
ちょっと映画とかドラマとかではワルになっちゃう感じだったんです!
(≧▽≦)
そんな人が、これだけじゃダメだと環境問題、
とりわけ原発訴訟に加わっていくの、
ドラマティックで、ほんまに映画みたい!
そして、農家の人たちの取り組みは興味深い!
ソーラーシェアリング、すごくいいな、
軌道に乗ってほしい。
パネルに勾配がついてるから、ちゃんと太陽光が作物に届いて、
光合成は邪魔しない。
農地の上に建てるから、新たに山を切り開いたりしなくてすむ。
軌道に乗ってくれたら、
ほんまにWin-Winなんです!!
それにさ、有機野菜を無農薬でつくってはったんですよ、もともと。
長年農薬すら使わずに頑張ってはったのに、
たった一回の原発事故で放射能汚染。
さぞや悔しかっただろうな……
で、電力会社に迷惑をかけられた彼らが、
農地を立て直すだけでなく、自分達で電気もつくるようになるの、
めちゃくちゃ素晴らしい復讐じゃない?
大変だけど、皆さんが希望を持って取り組まれていて、
すごく、良かったです。
直近だと、原発賠償京都訴訟の控訴審が来週結審するそうです。
脱原発!訴えていくぜ!
(*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)ノィェーィ!
ブログタイトルは樋口さんの判決の結びから。
淡々と論拠が述べられて、この結びです!
かっこいいですな!
\(^o^)/
最後にお伝えしたい、
電力会社は、原発を脱炭素社会に必要なグリーンエネルギーだとアピールしていて、
CMでもそのようにうたっていますが、
原発事故が起きればその環境への打撃は計り知れない。
「環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは
甚だしい筋違いである」
樋口さんの判決文の一部です。
騙されないようにしないとね!
へっぽこハンターコトワでした!
(*`・ω・)ゞ
おまけ!
誰もいない日曜日の龍谷大学、
ジョナサン・グレイザーみがあってよかったです。
(≧▽≦)