『ターミネーター:ニューフェイト』観ました。
思い入れがあるシリーズにつき、
結末についてのネタバレを含みますのでご注意ください。
メキシコシティで暮らす若い女性ダニー(ナタリア・レイエス)は、
突然未来から来たターミネーター「REV-9」(ガブリエル・ルナ)に命を狙われます。
同じく未来からやってきた女性戦士グレース(マッケンジー・デイビス)が彼女を守るために戦いますが、
追い詰められてしまいます。
そこへ現れたのは、かつて「審判の日」を止めて人類を救ったサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)でした・・・
ジェームズ・キャメロンが監督に復帰し、
『ターミネーター2』の正当な続編というこの作品。
たしかに『ターミネーター2』は名作だし、そのあとの3作目と5作目は納得いかなかったけど、
『ターミネーター4』はめちゃくちゃ好きなので、
なんかちょっとよくわからんなと思ってるのですよ、この流れ・・・
もともとタイム・パラドックスを含むお話だから、
いろんな分岐点で続編ごとに流れが変わるっていうのはありうること。
だから、「審判の日」が回避されて、のんきな大人になったジョンが主人公の3作目と、
どんな気持ちでジョンが敵であるはずのマシンを母を守るために過去に送ると決めたのかという意味付けを描く4作目と、
時間をさかのぼりすぎてこどものころからサラを守っているT-800という5作目は、
おかしな話なんだけど、そういうアプローチかーっていう感じだと思うのです。
だから、『ターミネーター2』の監督であるジェームズ・キャメロンがほかの続編を認めず、
今メガホンをとってどんな続編をつくるのかというの、
気にはなるけど、どうなんだろうって。
そしたら・・・『ターミネーター2』とほぼ同じ内容の映画だった・・・
展開から、なんならオチにいたるまでほぼ同じ・・・
なんのためにこの続編はつくられたのか・・・
妙な設定のいろんな続編つくられたから、もとと同じ内容の映画をもう一回つくったってこと?
良い部分もあったにはあったんですよ。
未来から命を狙われ、なぜ私が?と聞くダニーに、
サラは未来の英雄の母になるからに違いないと思います。自分がそうだったから。
だから未来人にとってあんたが大事なわけじゃなく、あんたの子宮が大事なんだとまで言います。
それは、自分が人生を費やして「審判の日」を回避し、こどもを守ってきたのに、
自分自身が大物というわけではないという事実に傷つけられてきたから。
でも実はダニーこそが英雄だった。
彼女を守るために送り込まれた戦士も女性で、
女性の人生はダンナやこどものためにあるものではなく、
女性自身のものであるというふうに、
人権意識がアップグレードされたなーと感じました。
12月は人権月間だから、会社でまた人権研修あったんですよねー。
おもしろい講師の人が来て話をしてくれましたよー。
話すことは最新の人権意識なのに、ちょいちょい口が悪くて、痛快なんよw
ある先生が冗談のつもりで言ったことに傷ついた生徒さんがいて、
でもその先生は「それで傷つくとは思わなかったし、
LGBT関係の研修を受けてないから対応方法を知らない」と答えたとか。
すかさず「知らないなら黙っとけ」ってツッコんだ講師の先生www
この「黙っとけ」が現在僕と仲間の間で大流行中ですww
年齢に関係なく「教わってない」っていう言い訳をする人ってけっこういるよね。
もうええ大人なんやから、知識がないのは自分の責任だッつの。
あ、あと、サラのこどもであるジョンが生まれて大人になるまでは猶予があった「審判の日」までの期間が、
ダニー自身が英雄であるということはかなり短くなってるんだなとも思った。
まあ、あの、ダニーのお母さんがどういういきさつで亡くなったかはわからないわけだけど・・・
80年代の人がロボットが支配する未来ってどのくらい先か考えるのと、
現代の人が考えるのとでは、そりゃ、現代の人が考えるほうが卑近だよね。
いまやみんなスマホとか端末を持ってて、
なんでもネットにつながってるもん・・・
USJでサイバーダイン社を訪れるたびに、
この未来、ほんとすぐそこって感じやなーって思ったりする。
こどもに布団かけてあげるロボットアームはないなって思うけどw
リンダ・ハミルトンの参加はうれしかったし、
彼女の登場シーンはやっぱり痺れました。
でも・・・やっぱり全体的にはなんだかなーと思う映画でした!
次いこ、次!!
(`・ω・´)ゞ