『ウィザード・バトル:氷の魔術師と炎の怪物』観ました。
よくわからないけどたぶん旧作なのでネタバレ含みます。
悪夢や幻覚に悩む高校生マーシャ(タイーシャ・ヴィルコヴァ)は、
広場の上空に奇妙な化け物が飛んでいるのを目撃します。
クリスマスツリーの下で皆が楽しそうにしていたはずなのに突然静止してしまい、
その間を動くことのできる若者たちがこの化け物に氷の矢を放って退治していました。
これを見ることができ、静止した時間の間を動くことができるのは魔法使いの能力があるためと言われ、
炎の怪物・キメラから世界を守る組織に勧誘されます。
その組織の長である魔術師ミラン(フョードル・ボンダルチューク)は8人の魔術師兄弟のひとり。
偉大な魔法使いの父から地球を守る仕事を受け継いでいましたが、
そのうちの一人・カラチュン(アレクセイ・クラフチェンコ)はかつてキメラを地球に招き入れた背任の咎で幽閉されていました。
そのカラチュンは復権を願い、
何も知らない若い魔法使いがうっかり彼の口車に乗ってしまいます…
原題は『Дед Мороз. Битва Магов』。
ロシア版サンタ・クロースであるマローズじいさんの名前がタイトルになっていて、
副題として“魔法使いの戦い”となっているので、
この“ウィザードバトル”というくそダサい邦題は間違ってないという…
しかしこんなタイトルですが、めちゃ楽しかったです。
この8人のマローズじいさんの衣装がどれも素晴らしくて、
すっごい刺繍入りの背の高い被り物・ココシュニクや、
あたたかそうなローブがほんとにキレイでした。
ロシアのファンタジーは衣装が最高だな!
民族衣装がめちゃくちゃ美しいもんな!
ヾ(=^▽^=)ノ
そして、クリスマスの物語とは少し違う、
ロシアならではの民話要素がおもしろかったです。
人間はみんなほんとはちょっと魔法が使える、
誰かに感謝や労りの声をかけるとき、
それは誰かに良い魔法をかけているのだというの、
素敵すぎたね…
゚+。(*′∇`)。+゚
みんな魔法使いなんだ!!
ヾ(=^▽^=)ノ
偉大な魔法使いが杖を折って、
その破片が散らばり、
そこから常緑樹が生えたというのがクリスマスツリーの興りで、
だからクリスマスツリーを囲んで人々が輪になるとき、
みんなの良い魔法が糸のように集まって地表を守る空のドームができるというのも、
なんかうっとりしたね!
゚+。(*′∇`)。+゚
映像も大変キレイでした!
あ、便宜上、クリスマスツリーと言ってますが、
ロシアではヨールカと言いまして、
そんなにクリスマスのお祝いをするわけではなくて、
サンタもいない(マローズじいさんはサンタというよりは年神様に近いかなー。)んですね。
だから説明がちょっと難しい…
字幕の人も大変だったろうなと思いましたね。
メリークリスマスではなく、
С Новым годом(新年おめでとう)とみんなが挨拶しているのもそういう事情から。
異文化おもしろいなー!
ヾ(=^▽^=)ノ
かと思えば、氷漬けの死体が発見されて、
どんな魔法でその謎を解き明かすのかと思いきや、
さっとスマホで写メ撮る魔法使いミラン(≧∇≦)
「スクショ撮ったから写ってるこの教会を突き止めて!」って依頼すんの、マジでウケた。
(≧∇≦)
そういうモダンなとこもあって、
とっても楽しいロシアのファンタジー映画でした!
ヾ(=^▽^=)ノ
ミランが上空からみんなに話すラストシーンはほんとに素晴らしくて、
彼が「С Новым годом!」って言ったら、
なんか感極まって、
つられて「С Новым годом!」とお返事しました、
へっぽこハンターコトワでした!
(=^▽^=)スノーヴムゴーダム!