何度も見た。
通帳間違えたかと思って他のもみた。
間違いない。
この通帳に違いない。
元は300万。ちゃんと入ってる。
引き出されてるんだよ・・
いったい誰が?
なんで?
あたしに黙って・・・?
いや、これはあたしのお金じゃない。
けど、これはお母様から預かった大事なお金のはず。
あたしの責任だ・・・。
あたしはまず、通帳に記載されてる店番号を調べた。
PC起動!
あのころまだダイヤルアップだったからねぇ・・・・
遅くてイライラしたけど、
どうにか検索しました。
支店名を見た時に
あぁ・・・やっぱり。
そうだよな・・それしか考えられないよなぁ。
と落胆![]()
あたしね、もしかしたら、お母様がこのお金が必要になって、
気づかれない間におろしたのかな・・とも考えたんですよ。
だって・・ 証拠もないのに疑いたくないじゃない。
っていうか、もともと自分のお金じゃないからね。
なくても仕方ないもの
だったんですよ。。
ただ、その理由を知りたくて。
お父様の命と引き換えになった、
あの大切なお金が、今はどこにいってしまったのか。
それを聞きたくて。
その晩、帰宅したあの人を問い詰める事になってしまいました。
しかし・・・
お母様と同居してますからね。
やっぱり、何があろうが食事の支度ぐらいはやらないと・・・
無言ですがやることはきちんとやりますよ?
お母様は早い時間に済ませていたので二人きりです。
いつもならペチャクチャしゃべりまくっているあたしが・・・
仏頂面で無言・・・
「何かあったの?」
なんてきいてきますけど、
「うん、 後ではなす。」
それっきり・・・また無言です。
食事を終えて、二人で部屋に戻り、
二人でタバコに火をつけて・・・
まずは父がサラ金にてを出した事。
どうにかしてあげられないのか・・って事。
そして、あのお金の事を思い出してしまった事。
順序だてて丁寧に話しました。
そして、通帳に残金が150円しか残っていなかった事。
「これはあたしのお金じゃないよ。
でもさ、お母さんが何かの時のためにって、
あたしに預けてくれたお金だよね?
お父さんが残してくれた大事なお金でしょ?
店番号で調べたら、あなたの会社のすぐ近所の支店だった。
どういう事だか、ちゃんと教えてくれないかな?」
それまで、ただあたしの話を聞いていただけのあの人は、
ゆっくりと話し始めました。
つづく