どうしょうもなかったんですよ。
あの頃は・・・
結婚してまだ1年ぐらいで、
自分の貯金なんてなかったし。
車買ったりしてたし・・・。
自分でどうにかできる額じゃなかった・・・。
実はね・・
あたしが結婚した相手のお父様は、
あたしと旦那が知り合う以前にすでに他界してまして・・
「これ、この子の相続の分なんだけど・・・。」
と・・・
結婚を機に、お母様から預かっていたお金が300万円ほどありました。
「この子に渡しちゃうと、どうなるかわからないから、
きょうちゃんに渡しておくわね。
なにかの時に使ってちょうだい。」
そういって、お母様はあたしに通帳と印鑑をあずけてくれました。
どう思いますか?
お父様の命と引き換えになったお金です。
滅多なことじゃ使えませんよ・・・。
これは大事に取っておかなきゃ。
そう思って、それはないものと思って、
引き出しの奥底にしまっておきましたよ・・・。
そう。
お母様の言う、「何かの時」っていう意味が、
あたしに理解できていたかどうか・・
それは今考えたところで後の祭りなんだけど、
引き出しの奥底にある通帳・・・
あれがあれば・・・
あれを少し借りられれば・・・
サラ金に返していくことを考えれば・・・
どうしても払えないときも、身内なら許してもらえるだろう・・・。
そんな事を考えながら、実家から自宅へ車を走らました。
自宅に着くと、まっさきに通帳をしまった引き出しを開けました。
そこに・・通帳と印鑑がそろって並んでます。
意を決して中を開けました。
金額は・・・
300・・・・・・・・・・・・・・
あれ?
ん?
150?
んん?
えっ?!なんでっ?!
お金・・・ないじゃんっ!
(゜д゜;)