賽の河原
こころが あれると
へやも あれてしまうんでしょうか?
おそろしく へやが きたなくなってきました
つくえのうえは たべものばかり
おそらく
おなかと あたまは
まんぷくかんの そうごかんけいを あきらめたようです
ひとつ かたづけては 飯のため
ふたつ かたづけては 眠るため
みっつ かたづけては 苛立と
ここは此の世か 彼の川か
すべてまどろみ 消え失せる
野ざらし
みんな死んでしまえばいい
脳みそにうじがわく
心の臓の隙間にまで
所狭しと貪りあう
通りすがる人たちは 鼻をつまみ
足早に去っていく
ぽっかりと自分の周りを避けて
それが叶わないならば
眼に 爪に 喉に食いつけ友よ
この身体に幾千万もの命を宿すなら
感慨も無く 地にこれを手向けよう
この世界を閉じよう
たがらこそ
だからこそ
自分はここで排泄する
だからこそ
自分はここで穴をほる
だからこそ
自分は敢えて沈みこむ
ここに正と負を求めているんじゃない
確かに そこに
見栄が
虚勢が
自己満足が
入っていないわけじゃない
泥まみれで 傷だらけで 否定されて 独りで
でも
自分は
ごみを捨てるためでもなく
宝の地図を見つけたせいでもない
とめどなく穴をほり
その中にただ叫びたいだけ
自分をただ認めてくださいと
汚れた自分を撫でてくださいと
自分のプロセス
自分の排泄物
自分の自分
あやふやな自分を手探りで抱きしめるための場
だからこそ
自分はここで排泄し
だからこそ
自分はここで穴をほる