コンテンツ紹介
片道日記・・・現実と妄想の狭間を描く日記。うそも混じるかも
short×2 短は長を兼ねる ・・・その名のとおりショートストーリーです。
語句うそ解説・・・今、世間で話題になっている語句を自己流にでたらめに解説。決して人には話さないでください。
ご感想お待ちしています♪
最新記事は↓
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語句うそ解説・・・今、世間で話題になっている語句を自己流にでたらめに解説。決して人には話さないでください。
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short×2 vol.7 『覚醒』
私の背中に大きな毛布がかかっているように、やさしい太陽が照らしている。
そのやさしさに包まれるように私は眠りにつく。
雨のときは、その雨音を子守唄に眠りにつく。
曇りの時は・・・。
とにかく眠いので、眠りにつく。
なんて退屈な授業なんだ。
元素周期律ってなんだ。メンデレーエフって誰?エフって藤子F不二雄か?
こんなのを憶えたって生きる上で何か役に立つのだろうか。
科学だけではない。
他の科目だってそうだ。
古語なんて話さないし、歴史だってネットで調べればすぐわかる。
なので学校にいるほとんどを、貴重な睡眠時間の確保に充てさせてもらっている。
それが、こんな風に変わるなんて、考えもしなかった。
ある暑い日、毎年やってきては二週間騒がせて帰っていく教育実習生が、今年もやってきた。
ただひとつ大きく違ったのは、彼女が金髪で青い目の外国人だったということだ。
でも、その出会いが、私を大きく変えた。
彼女が受け持つ英語の授業。
さっぱりわからない・・・。
はずなのに、それが違った。
これが愛の力なのか。それともネイティブの力なのか。
めきめき英語力が身についていく私。
一週間で学校を代表して英語弁論大会にまで出場するまでになった。
こんなに時間の流れが速いと感じたことは今までにない。
またさらに一週間が経ちもう彼女が去る時になった。
今までの退屈な学校生活をうそのように生き生きとしたものに変えてくれた彼女と会話を交わすのも、もう最後になってしまう。
悔やんでもしょうがない。彼女に最初に教わった言葉で、お別れをしようと決めた。
「I love y…!!」
言いかけた瞬間、突然眩暈がして、目の前が真っ白になった。
今まで使わなかった頭を急に使ったから、頭がオーバーヒートしたのか。
とにかく頭の中を彼女と過ごしたニ週間が走馬灯のように駆け巡る。
彼女とだけじゃなく、この世とももうおさらばなのか。
嫌だ死にたくない!
「へ、HELP ミー!エミリー!」
気が付くと、目の前は木の板。見慣れた傷、嗅ぎ慣れた臭い。
私の机だ。
机の上には特大のよだれ湖。教壇では英語の先生が弁論大会の告知をしている。
一時間目の現代文を受けていたはずなのに、時計はもうてっぺんを指している。
よく眠れた。しかも今日は長編の夢のオマケ付だ。
夢を見たのでお腹がいつもよりすいた気がする。今度はどんな夢を見るのだろうか。パンをかじりながら空を見つめる。
教室には時を告げるチャイムの音と、私を呼びつける先生の大声が響いていた。
というのが、私が今年も留年した理由である。
そのやさしさに包まれるように私は眠りにつく。
雨のときは、その雨音を子守唄に眠りにつく。
曇りの時は・・・。
とにかく眠いので、眠りにつく。
なんて退屈な授業なんだ。
元素周期律ってなんだ。メンデレーエフって誰?エフって藤子F不二雄か?
こんなのを憶えたって生きる上で何か役に立つのだろうか。
科学だけではない。
他の科目だってそうだ。
古語なんて話さないし、歴史だってネットで調べればすぐわかる。
なので学校にいるほとんどを、貴重な睡眠時間の確保に充てさせてもらっている。
それが、こんな風に変わるなんて、考えもしなかった。
ある暑い日、毎年やってきては二週間騒がせて帰っていく教育実習生が、今年もやってきた。
ただひとつ大きく違ったのは、彼女が金髪で青い目の外国人だったということだ。
でも、その出会いが、私を大きく変えた。
彼女が受け持つ英語の授業。
さっぱりわからない・・・。
はずなのに、それが違った。
これが愛の力なのか。それともネイティブの力なのか。
めきめき英語力が身についていく私。
一週間で学校を代表して英語弁論大会にまで出場するまでになった。
こんなに時間の流れが速いと感じたことは今までにない。
またさらに一週間が経ちもう彼女が去る時になった。
今までの退屈な学校生活をうそのように生き生きとしたものに変えてくれた彼女と会話を交わすのも、もう最後になってしまう。
悔やんでもしょうがない。彼女に最初に教わった言葉で、お別れをしようと決めた。
「I love y…!!」
言いかけた瞬間、突然眩暈がして、目の前が真っ白になった。
今まで使わなかった頭を急に使ったから、頭がオーバーヒートしたのか。
とにかく頭の中を彼女と過ごしたニ週間が走馬灯のように駆け巡る。
彼女とだけじゃなく、この世とももうおさらばなのか。
嫌だ死にたくない!
「へ、HELP ミー!エミリー!」
気が付くと、目の前は木の板。見慣れた傷、嗅ぎ慣れた臭い。
私の机だ。
机の上には特大のよだれ湖。教壇では英語の先生が弁論大会の告知をしている。
一時間目の現代文を受けていたはずなのに、時計はもうてっぺんを指している。
よく眠れた。しかも今日は長編の夢のオマケ付だ。
夢を見たのでお腹がいつもよりすいた気がする。今度はどんな夢を見るのだろうか。パンをかじりながら空を見つめる。
教室には時を告げるチャイムの音と、私を呼びつける先生の大声が響いていた。
というのが、私が今年も留年した理由である。
short×2 vol.6 『他人事』
また今日も始まった。
「絶対に別れたほうが良いって・・・」
彼女が目に涙を浮かべながら呟く。
「だから、なんで別れなきゃいけないんだよ」
半分あきれた顔で答える。答える気にもなれないのが本音だ。
「だって、このままずるずるいたって、お互いマイナスになるだけだよ!」
「今はだめでも、この先幸せなことがあるよきっと」
「なんでそういう風に他人事みたいに言うの!ちゃんと考えてよ!」
彼女は声を荒げ、仕舞いには泣きじゃくる。
私もつい声を荒げてしまった。
「となりの佐藤さん夫婦の話だろ!完全に他人事じゃん!おせっかいもいい加減にしろよ!」
「だって気になるんだも~ん。」
前言撤回する。
決して他人事ではない。
明日は我が身かもしれないな・・・。
「絶対に別れたほうが良いって・・・」
彼女が目に涙を浮かべながら呟く。
「だから、なんで別れなきゃいけないんだよ」
半分あきれた顔で答える。答える気にもなれないのが本音だ。
「だって、このままずるずるいたって、お互いマイナスになるだけだよ!」
「今はだめでも、この先幸せなことがあるよきっと」
「なんでそういう風に他人事みたいに言うの!ちゃんと考えてよ!」
彼女は声を荒げ、仕舞いには泣きじゃくる。
私もつい声を荒げてしまった。
「となりの佐藤さん夫婦の話だろ!完全に他人事じゃん!おせっかいもいい加減にしろよ!」
「だって気になるんだも~ん。」
前言撤回する。
決して他人事ではない。
明日は我が身かもしれないな・・・。
short×2 vol.5 『卒業』
今日は卒業式だった。
なんて晴れ晴れとした気分なのだろう。
共に青春を謳歌した仲間たちの笑顔と歓声が、僕の目と耳に焼き付いている。
うまくクラスに馴染めずにいた僕に手を差し伸べてくれた、みんな。
結局言う事ができなかったけど、好きだった聡子ちゃん。
もう離れ離れになってしまう。
人は別れをを繰り返して大人になっていくのだろうか。
少し大人になったみんなは、この一年の思い出を胸にそれぞれの道へ進んでいく。
僕は今年も留年だ。
なんて晴れ晴れとした気分なのだろう。
共に青春を謳歌した仲間たちの笑顔と歓声が、僕の目と耳に焼き付いている。
うまくクラスに馴染めずにいた僕に手を差し伸べてくれた、みんな。
結局言う事ができなかったけど、好きだった聡子ちゃん。
もう離れ離れになってしまう。
人は別れをを繰り返して大人になっていくのだろうか。
少し大人になったみんなは、この一年の思い出を胸にそれぞれの道へ進んでいく。
僕は今年も留年だ。
short×2 Vol.4 『私の彼を紹介します』
私の彼を紹介します。
彼はどうやら私がいないと駄目みたいです。
お出かけの時にはいつも私を連れてってくれます。
連れて行かないときは、不安でしょうがないみたいです。
朝も私が起こすんです。
彼は寝ぼけながら私を抱きしめてくれます。
彼は私にいつも頬を寄せます。
甘えんぼさんなのかな。
そして、色んな話をしてくれます。
私の見たことのない世界の話を聞かせてくれます。
電車に乗っているときは彼は私とはしゃべってくれませんが、じっと私を見つめて、指でチョコチョコいじってくるんです。
少し恥かしいです。
私の彼は、私を束縛します。
私に自分の趣味を押し付けます。
でも彼からもらったアクセサリ、気にっているから一日中付けてます。
でも最近、彼が他の子に気があるみたいなんです。
私を新しいパートナーとして選んでくれたときも、だいぶ悩んでたみたいなんですが、責任を感じてなのでしょうか、半年は一緒にいてくれると約束してくれました。
そろそろニ年になります。
そういえば、扱いも乱暴になった気がします。
私ももう古いタイプなんですかね。最近の子は確かに私より魅力的。顔も綺麗だし、体もスマートです。時代の変化は早すぎて恐ろしいですね。
彼にとって、もう変え時なんでしょうか。
寂しいな・・・。でも私にだいぶお金を使ってくれたみたいだし。どうせお金をかけるなら、新しい子のほうがいいのかな。
そんなことを考えてたらパワーが切れてきました。年のせいかパワーが切れるのも早くなった気がします。
もう床に付くことにします。明日も彼のために働かないといけないから。
ちゃんと充電しとかなきゃね。
なんだかんだ漏らしましたけど、この生き方を受け入れて行こうと思います。
それが携帯電話である私の定めですから。
彼はどうやら私がいないと駄目みたいです。
お出かけの時にはいつも私を連れてってくれます。
連れて行かないときは、不安でしょうがないみたいです。
朝も私が起こすんです。
彼は寝ぼけながら私を抱きしめてくれます。
彼は私にいつも頬を寄せます。
甘えんぼさんなのかな。
そして、色んな話をしてくれます。
私の見たことのない世界の話を聞かせてくれます。
電車に乗っているときは彼は私とはしゃべってくれませんが、じっと私を見つめて、指でチョコチョコいじってくるんです。
少し恥かしいです。
私の彼は、私を束縛します。
私に自分の趣味を押し付けます。
でも彼からもらったアクセサリ、気にっているから一日中付けてます。
でも最近、彼が他の子に気があるみたいなんです。
私を新しいパートナーとして選んでくれたときも、だいぶ悩んでたみたいなんですが、責任を感じてなのでしょうか、半年は一緒にいてくれると約束してくれました。
そろそろニ年になります。
そういえば、扱いも乱暴になった気がします。
私ももう古いタイプなんですかね。最近の子は確かに私より魅力的。顔も綺麗だし、体もスマートです。時代の変化は早すぎて恐ろしいですね。
彼にとって、もう変え時なんでしょうか。
寂しいな・・・。でも私にだいぶお金を使ってくれたみたいだし。どうせお金をかけるなら、新しい子のほうがいいのかな。
そんなことを考えてたらパワーが切れてきました。年のせいかパワーが切れるのも早くなった気がします。
もう床に付くことにします。明日も彼のために働かないといけないから。
ちゃんと充電しとかなきゃね。
なんだかんだ漏らしましたけど、この生き方を受け入れて行こうと思います。
それが携帯電話である私の定めですから。
short×2 Vol.3 『恋人以上、友だち、以上・・・。』
電車は大きな音を立てて夏の風を切る。窓の外を懐かしい風景が通り過ぎていく。
まだ何ヶ月も離れてはいないのに、もう何年も経ったような懐かしさを感じる。
私の肩にもたれるように、幸恵が寝ている。窓から入る日差しに時折まぶしそうに顔をしかめる様子が愛らしい。
電車が少し揺れ、彼女が目を覚ます。
「見てたの?」
彼女がほっぺたを膨らませて怒ったふりをしてみせる。
「うん。あまりにも可愛らしいんでね。よだれ出てたよ。」
「もう!」
こんなたわいも無いやり取りだが、生まれて一番の幸せを感じる。
私は彼女のおかげで成長できた。
幸恵とは東京で知り合い、すぐに意気投合した。きっかけはたわいも無い事だが、好きな食べ物や趣味の話で盛り上がった。
友だちでいる期間もほとんど無く、急速に惹かれていく私たちは、幼すぎて、愛だとか恋だとか語ることもできず、肌を見せ合う関係になった。
それでも二人には早すぎるなんて気持ちは無かったし、後悔もしていない。
世間で言う、付き合うということはどういうことなのだろうか。私たちはどちらもそれを求めない。
不思議な関係だ。
電車は、よりいっそう故郷の臭いの濃くなる空気を裂いて進んでいく。
今回の私の帰郷に、幸恵もついて来た。幸恵は東京に友だちもいないし、一時も離れる事が許されないような、恋人以上のつながりを感じていて、たった2日のことではあるが離れる理由がないので一緒に来た。
両親にこの関係を説明するのはわずらわしいが、たまにはこのくらいの刺激が必要だろう。
幼さというのは、たまに恐ろしい。力強くその幹を太くする分、その力がお互いを傷つける。
何度涙を拭き合っただろうか。たったひと月の間に、私たちは傷つけあい、慰めあい、己を学び、異性を学び、そして大人へ少しだけ近くなった。
夏が終わる。私たちが呼吸を共にした夏が。
来週からは、幸恵は東京に戻り私は残る、また低俗な生活が待ち受けている。
決まった時間に机に向かい、決まった時間に休み、決まった時間に決まったものを食べ、決まった時間に帰る。なんとも退屈な生活だ。
今の社会のシステムがどうも肌に合わないと感じはじめてから、一年以上になる。少なくとも後4年、いや七年はこの制圧が続くと考えると、ため息をつくのさえ億劫に感じる。
幸恵と一緒にいられるのはあと2日。離れる事の許されない関係も、社会が決めたカレンダーというものには逆らえない。
車輪が軋む音が耳に障り、電車の到着を知らせる。
決めた。
この想いを書きとめよう。
そしてぶつけてやろう。
夏休みの思い出として。
・・・2日後。
幸恵との思い出を書き留めたノートを抱え、私は家を出る。
軽い社会復帰だ。
すこしだけ大人になった私を見て、皆はどう思うのだろうか。
幸恵は東京で、さみしくしてないだろうか。
そんなことを考えながら、通い慣れた道を行く。
太陽だけが私を見透かすように、影を色濃く道に焼き付ける。
ノートをもつ手に汗がにじんでいた。
「なつやすみのおもいで とうきょうでさちえちゃんという子とお友だちになりました。いっしょにプールに行ったり、おすもうしたり、ごはんをたべたりしてたのしかったです。
けんかをしたときはかなしかったです。でもでんしゃにのっておもしろかったです。さちえちゃんはとうきょうにもどっちゃってさみしいけど、またあそびたいです!がっこうはおもしろくないけど、がんばってべんきょうしようかなとおもいました。
○○しょうがっこう 2ねん3くみ いしだじゅんいち」
おしまい
まだ何ヶ月も離れてはいないのに、もう何年も経ったような懐かしさを感じる。
私の肩にもたれるように、幸恵が寝ている。窓から入る日差しに時折まぶしそうに顔をしかめる様子が愛らしい。
電車が少し揺れ、彼女が目を覚ます。
「見てたの?」
彼女がほっぺたを膨らませて怒ったふりをしてみせる。
「うん。あまりにも可愛らしいんでね。よだれ出てたよ。」
「もう!」
こんなたわいも無いやり取りだが、生まれて一番の幸せを感じる。
私は彼女のおかげで成長できた。
幸恵とは東京で知り合い、すぐに意気投合した。きっかけはたわいも無い事だが、好きな食べ物や趣味の話で盛り上がった。
友だちでいる期間もほとんど無く、急速に惹かれていく私たちは、幼すぎて、愛だとか恋だとか語ることもできず、肌を見せ合う関係になった。
それでも二人には早すぎるなんて気持ちは無かったし、後悔もしていない。
世間で言う、付き合うということはどういうことなのだろうか。私たちはどちらもそれを求めない。
不思議な関係だ。
電車は、よりいっそう故郷の臭いの濃くなる空気を裂いて進んでいく。
今回の私の帰郷に、幸恵もついて来た。幸恵は東京に友だちもいないし、一時も離れる事が許されないような、恋人以上のつながりを感じていて、たった2日のことではあるが離れる理由がないので一緒に来た。
両親にこの関係を説明するのはわずらわしいが、たまにはこのくらいの刺激が必要だろう。
幼さというのは、たまに恐ろしい。力強くその幹を太くする分、その力がお互いを傷つける。
何度涙を拭き合っただろうか。たったひと月の間に、私たちは傷つけあい、慰めあい、己を学び、異性を学び、そして大人へ少しだけ近くなった。
夏が終わる。私たちが呼吸を共にした夏が。
来週からは、幸恵は東京に戻り私は残る、また低俗な生活が待ち受けている。
決まった時間に机に向かい、決まった時間に休み、決まった時間に決まったものを食べ、決まった時間に帰る。なんとも退屈な生活だ。
今の社会のシステムがどうも肌に合わないと感じはじめてから、一年以上になる。少なくとも後4年、いや七年はこの制圧が続くと考えると、ため息をつくのさえ億劫に感じる。
幸恵と一緒にいられるのはあと2日。離れる事の許されない関係も、社会が決めたカレンダーというものには逆らえない。
車輪が軋む音が耳に障り、電車の到着を知らせる。
決めた。
この想いを書きとめよう。
そしてぶつけてやろう。
夏休みの思い出として。
・・・2日後。
幸恵との思い出を書き留めたノートを抱え、私は家を出る。
軽い社会復帰だ。
すこしだけ大人になった私を見て、皆はどう思うのだろうか。
幸恵は東京で、さみしくしてないだろうか。
そんなことを考えながら、通い慣れた道を行く。
太陽だけが私を見透かすように、影を色濃く道に焼き付ける。
ノートをもつ手に汗がにじんでいた。
「なつやすみのおもいで とうきょうでさちえちゃんという子とお友だちになりました。いっしょにプールに行ったり、おすもうしたり、ごはんをたべたりしてたのしかったです。
けんかをしたときはかなしかったです。でもでんしゃにのっておもしろかったです。さちえちゃんはとうきょうにもどっちゃってさみしいけど、またあそびたいです!がっこうはおもしろくないけど、がんばってべんきょうしようかなとおもいました。
○○しょうがっこう 2ねん3くみ いしだじゅんいち」
おしまい
眼鏡
今日眼鏡を作るために、会社の近くのZOFFに行った。
1万円くらいで眼鏡が作れるところだが、私の場合度がきついため特殊のレンズを使用しなければいけないので、2万円近くかかってしまった。
でもちょっといいことがあった。
眼鏡を選んだあと、視力を測るためコンタクトを外して10分待つ。
順番が来て案内されると、すらりとした女性が視力検査を担当してくれた。
この時認識できたのは、すらりとした女性ということだけで、声の感じや話し方からやさしそうな人という印象を受ける。
目が悪いのは本当に不幸だなと思う。綺麗なものをだいぶ見逃してきた。
私の視力は0、02。目のいい人には想像できないと思うが、目の前に常にティッシュペーパーをぶら下げてると思っていただければその感じがわかってもらえると思う。
視力を測る際、検査用の眼鏡をかける。そこに一枚ずつレンズが足されていくわけだが、眼鏡がだんだん重くなっていく事に少し凹んでいると、変わりにいいものが見えてきた。
私の好きなタイプを冷静に分析した事がある。
街を歩いていていつも目に留まるのはある一定の法則があることに気が付いたのだ。
涙袋があること。
歯が目立っていること。(出っ歯ではない)
二つ目を説明すると、藤本美貴とか安藤美姫(偶然ふたりともみきだ・・・)矢沢心が例に上がる。
そして今日、検査をしてくれている女性がその例に加わった。
急に距離の近さに照れを感じる。会話も拙くなってしまう。
あっという間に視力検査は終わり、会計へとスムーズに流れる。
もうその時彼女は他の人を担当していた。
店を出る時、
「あのっ、今度・・・眼鏡についてもっと教えて欲しいんで、連絡ください!」
って言おうとしたけど、小心者の私が今日も邪魔をした。
ここ最近で一番の後悔をした。
1万円くらいで眼鏡が作れるところだが、私の場合度がきついため特殊のレンズを使用しなければいけないので、2万円近くかかってしまった。
でもちょっといいことがあった。
眼鏡を選んだあと、視力を測るためコンタクトを外して10分待つ。
順番が来て案内されると、すらりとした女性が視力検査を担当してくれた。
この時認識できたのは、すらりとした女性ということだけで、声の感じや話し方からやさしそうな人という印象を受ける。
目が悪いのは本当に不幸だなと思う。綺麗なものをだいぶ見逃してきた。
私の視力は0、02。目のいい人には想像できないと思うが、目の前に常にティッシュペーパーをぶら下げてると思っていただければその感じがわかってもらえると思う。
視力を測る際、検査用の眼鏡をかける。そこに一枚ずつレンズが足されていくわけだが、眼鏡がだんだん重くなっていく事に少し凹んでいると、変わりにいいものが見えてきた。
私の好きなタイプを冷静に分析した事がある。
街を歩いていていつも目に留まるのはある一定の法則があることに気が付いたのだ。
涙袋があること。
歯が目立っていること。(出っ歯ではない)
二つ目を説明すると、藤本美貴とか安藤美姫(偶然ふたりともみきだ・・・)矢沢心が例に上がる。
そして今日、検査をしてくれている女性がその例に加わった。
急に距離の近さに照れを感じる。会話も拙くなってしまう。
あっという間に視力検査は終わり、会計へとスムーズに流れる。
もうその時彼女は他の人を担当していた。
店を出る時、
「あのっ、今度・・・眼鏡についてもっと教えて欲しいんで、連絡ください!」
って言おうとしたけど、小心者の私が今日も邪魔をした。
ここ最近で一番の後悔をした。
short×2 Vol.2 『MとAの真実』
いつもの高い声で「おかえり」と、美奈子が私の帰りを出迎えてくれた。
美奈子とはもう5年になる。華奢な体ではあるが、ずっと体育会系であるせいか足腰はしっかりしている。今日はバレンタインデーだからなのか、いつもより化粧が濃い。
部屋の中にハンバーグの匂いが満ちている。30平米位の部屋にパイプベッド、小さなテーブルとソファーが置いてある。ソファーは真っ赤な革張りで美奈子の一番のお気に入りだ。小さなテーブルに二人分の食事が載ると、もう定員オーバーだ。
世間ではバレンタインデーの夕食に何を食べるのだろうか。そんなことを考えつつ、ハンバーグを口に放り込む。美奈子の得意料理はハンバーグとトマトスープ、それと柚子アイスだったと思うが、週に3回はこれらが食卓に登場する。食べるものに関して言えば、慣れることは重要な事だ。
ふと気づくと美奈子が私の顔を見つめている。その瞬間口の中に強烈な甘い刺激が走った。刺激の主がチョコレートだと気づくのに随分時間がかかった。その間、行き場のない口の中のモノを吐き出すべきか飲み込むべきか、何度も部屋の中を行ったり来たりした。
美奈子はチョコレート入りのハンバーグを指差し、声をあげて笑っている。普通なら頭にきてテーブルをひっくり返すところかもしれないが、そうしないのは私がフェミニストだからではない。美奈子の笑い声はすべてを許せるからだ。美奈子のそんなユニークなところが大好きだった。私は美奈子を愛している。
彼女の特徴は、はっきり言ってわがままなところだ。いつも会う度に何かせがまれている気がする。
テレビを見ながらいつもの話が始まったのだが今回のそれは、また格別だった。
「ねえタカ、今度はあれが欲しいな。」
「えっ、また?」
「だめ?」
「だ、だめじゃないけどさー。この前も買ったじゃん?」
「これも欲しいの!」
「お金がないよー。」
「よく話してるお金持ちのサラリーマン兄弟に借りたらいいじゃん!」
「でもあんまり借りると何が起こるかわからないからさ。ちょっと恐いじゃん。外資だし。」
「もう!タカの弱虫!」
「でも普通じゃ買えないんだけど・・・」
「だったら普通じゃない方法で買って!」
彼女に押し切られ、しかたなく800を用立ててもらう。今回は人生かけての大勝負になってしまった。
こんな私だが、会社を経営している。多くは無いが社員だって抱えているのだ。
「じゃあ会見があるから。俺行くね。」
ジル・サンダーのジャケットを羽織って六本木の会社に戻る。彼女が「超似合うー♪」と勧めるので買ったが、友だちとかぶっていて少しへこんだ。
「明日は忙しいから、朝一の時間外に注文しとくよ。」
「わーい。やったー。タカありがとう!きっかけはー♪」
翌日、テレビ各局はこのニュースで大賑わいだ。
こうなる事はわかっていたが、彼女を止めることはできない。人生が終わるかもしれない。
それでも私は買いつづける。彼女を愛しているから。
『ライブドア ニッポン放送株35%取得!CB発行でリーマンブラザーズより800億円調達!』
これからも私は戦いつづける。美奈子と愛(M&A)のために。
ホリエタカフミ
美奈子とはもう5年になる。華奢な体ではあるが、ずっと体育会系であるせいか足腰はしっかりしている。今日はバレンタインデーだからなのか、いつもより化粧が濃い。
部屋の中にハンバーグの匂いが満ちている。30平米位の部屋にパイプベッド、小さなテーブルとソファーが置いてある。ソファーは真っ赤な革張りで美奈子の一番のお気に入りだ。小さなテーブルに二人分の食事が載ると、もう定員オーバーだ。
世間ではバレンタインデーの夕食に何を食べるのだろうか。そんなことを考えつつ、ハンバーグを口に放り込む。美奈子の得意料理はハンバーグとトマトスープ、それと柚子アイスだったと思うが、週に3回はこれらが食卓に登場する。食べるものに関して言えば、慣れることは重要な事だ。
ふと気づくと美奈子が私の顔を見つめている。その瞬間口の中に強烈な甘い刺激が走った。刺激の主がチョコレートだと気づくのに随分時間がかかった。その間、行き場のない口の中のモノを吐き出すべきか飲み込むべきか、何度も部屋の中を行ったり来たりした。
美奈子はチョコレート入りのハンバーグを指差し、声をあげて笑っている。普通なら頭にきてテーブルをひっくり返すところかもしれないが、そうしないのは私がフェミニストだからではない。美奈子の笑い声はすべてを許せるからだ。美奈子のそんなユニークなところが大好きだった。私は美奈子を愛している。
彼女の特徴は、はっきり言ってわがままなところだ。いつも会う度に何かせがまれている気がする。
テレビを見ながらいつもの話が始まったのだが今回のそれは、また格別だった。
「ねえタカ、今度はあれが欲しいな。」
「えっ、また?」
「だめ?」
「だ、だめじゃないけどさー。この前も買ったじゃん?」
「これも欲しいの!」
「お金がないよー。」
「よく話してるお金持ちのサラリーマン兄弟に借りたらいいじゃん!」
「でもあんまり借りると何が起こるかわからないからさ。ちょっと恐いじゃん。外資だし。」
「もう!タカの弱虫!」
「でも普通じゃ買えないんだけど・・・」
「だったら普通じゃない方法で買って!」
彼女に押し切られ、しかたなく800を用立ててもらう。今回は人生かけての大勝負になってしまった。
こんな私だが、会社を経営している。多くは無いが社員だって抱えているのだ。
「じゃあ会見があるから。俺行くね。」
ジル・サンダーのジャケットを羽織って六本木の会社に戻る。彼女が「超似合うー♪」と勧めるので買ったが、友だちとかぶっていて少しへこんだ。
「明日は忙しいから、朝一の時間外に注文しとくよ。」
「わーい。やったー。タカありがとう!きっかけはー♪」
翌日、テレビ各局はこのニュースで大賑わいだ。
こうなる事はわかっていたが、彼女を止めることはできない。人生が終わるかもしれない。
それでも私は買いつづける。彼女を愛しているから。
『ライブドア ニッポン放送株35%取得!CB発行でリーマンブラザーズより800億円調達!』
これからも私は戦いつづける。美奈子と愛(M&A)のために。
ホリエタカフミ
語句うそ解説その2
『ポイズンピル』
日本を代表する名曲、反町隆史の「POISON」の発売の記念に開発された薬。
しかし、日本国内では認可が下りず、主にアメリカで用いられる。
今回の一連のニッポン放送のどさくさに紛れ、フジテレビショップで取り扱い開始。今日、販売差し止めの申請が出された。
日本を代表する名曲、反町隆史の「POISON」の発売の記念に開発された薬。
しかし、日本国内では認可が下りず、主にアメリカで用いられる。
今回の一連のニッポン放送のどさくさに紛れ、フジテレビショップで取り扱い開始。今日、販売差し止めの申請が出された。
