・miki(みき)と言います。子どもと作る「楽しい」が大好き。
・雑誌編集者として、育児優先ではたらいています。
・昆虫ブームの5歳4カ月長男(年中)と、ダンスが好きな2歳2カ月次男。兄弟そろって絵本好き!
・子どもたちの「やりたい!」には常に全力で応えていきたい、というのが目標です。

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今日は朝から茨城県つくば市に遊びに行ってきました!

 

 

 

 

 

 

 

 

……って、ココどこ???

 

 

 

 

 

 

 

 

国立科学博物館の筑波研究施設です。

 

本日3日はオープンラボの日!

年に1度だけ、普段は公開していない研究スペースが一般公開されたんです。

 

 

上野にある国立科学博物館の展示数は約1万点。

その科博の標本収蔵施設であるこちらに収容されている標本数は、約480万点。

 

とんでもない量でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちら、公式よりお借りした画像ですが、こんな感じでどーーんと剥製が並ぶ並ぶ!

館内は撮影禁止だったのが本当に残念!

 

(以下、館内施設の写真はすべてお借りしています)

 

 

 

 

 

 

 

 

階ごとに「動物」「人類学」「地学」と分かれていて、

所狭しと剥製が置かれていた「動物」のフロア以外は、こんなふうに、可動式の棚にびっしりと標本が収められていました。

 

「地学」のフロアでは、ズラーっと1列に並んだこういう棚の中身が、すべてアンモナイトだと聞いた時は立ち眩みが…!

 

 

ぜんぶ!? え、全部です!?(思わず聞き返した)

 

 

世界中のありとあらゆるアンモナイトが収容されているらしいです。

さすが収容数480万点。

でもイギリスの大英博物館なんかは標本数が数億点で、もはや桁違いで、それに比べるとまだまだらしい。

 

研究って途方もない……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「動物」フロアの剥製は、寄付でいただく場合も多いそうです。

あとは、動物園や一般の人から「珍しい動物が亡くなった」と連絡を受けて、遺体を回収しに行ったりとか。

 

 

そういえば以前、とある研究者さんの話を見かけたことがあるんですが。

 

 

義父の車の助手席に乗っている時、レアな動物(鹿の系統)の死体を道端に見つけた研究者。

 

持って帰りたい!剥製にしたい!!

 

そう思ったけれど、「お義父さん!あの死体を持って帰りたいので車に乗せてください」とはさすがに言えない。

だって相手はお義父さんですよ。むりむり。

 

泣く泣くその場を素通りして、でも気になって気になって、ついに「お義父さん、実は…!!」と切り出して、回収に向かったというお話。

 

 

……剥製作りって、大変すぎる……(身に染みた)

 

 

そんな裏話を思い出しつつ、立ち並ぶ剥製の中。

なんと、100年以上前の明治時代のキリンの剥製がありました。

 

明治時代!!(驚愕)

 

 

なんでも、初めて日本(上野動物園)にきたキリンの剥製らしいです。

 

 

 

これまた話が脱線するんですが、初めて日本にキリンがきた話。

 

確かキリンを海外から運んでくることに、国から難色を示された動物飼育員だかが、苦肉の策で、

 

「今度連れてくるジラーフという動物は、麒麟(キリン)なんです!」

 

とか言ったらしいんですね。

 

 

 

 

 

 

 

麒麟。

 

中国にいる、神にも等しい伝説上の生き物です。

キリンビールのマークの子です。

 

 

いやいやいや、全然違うよね!?(笑)

ハッタリにもほどがある!!

 

 

かくして、首の長い動物は「キリン」と名付けられましたとさ。ちゃんちゃん。

 

 

……みたいな話を、むかし、NHKの番組で流し見した記憶があるんですが、その噂のキリンさまの剥製が、今ここに!!!(感動)

 

実はこの「動物」フロアがオープンラボツアーの最初だったんですが、

既にここだけで私の気持ちがお腹いっぱいです。

 

 

 

そうそう、今回の一般公開はツアー形式になっていました。

 

タイムキーパー役のスタッフさんの案内でそれぞれのフロアをまわり、そこでそのフロアの専門の人の話を聞けるっていう。

 

 

「あと何分? 7分!?」

 

とかめちゃくちゃ時間を気にしてくれつつ、貴重な話をギュッと詰め込んで聞かせてくださった研究員さんたちに感謝いっぱいです。

 

どの専門の方も質問すると丁寧に答えてくださって、みなさんえらい学者さんのはずなのに気さくすぎて!と感動しきり。

 

 

……このあたりまでで、既におわかりでしょうけれども。

 

 

息子たち以上に私ががっつり楽しんだ疑惑。

大いにありますね。ありますとも。

 

楽しかった―――!!!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

「人類学」のフロアでは、ずらりと頭蓋骨が並んでいました。

で、今回のオープンラボのために出土場所を明記してくださっていたんです。「東京駅」とか。

 

 

東京駅!!!!(衝撃)

 

 

そもそも人骨ってどうやって手に入れるかといえば、やっぱり発掘です。

 

今回のオリンピック開発しかり、東京駅の工事しかり。

過去に墓地や寺や処刑場だったような場所は、資料が残されていたりするので、工事前に事前調査を行うらしいんですね。

 

で、人骨を発見するっていう。

 

 

中には髪の毛が残っている頭蓋骨もありました。

 

「なんで髪の毛が残るのか」って言えば、泥などでべったりとパックされていると、空気が通らないので微生物が住めない→分解されずに残る、っていうことのようです。

 

「水」と「微生物」、これが人骨の保存状態を左右するポイントらしい。

 

ちなみに極度に乾燥している地域もまた、微生物が生きられないので、そのまま分解されずにミイラ化するようです。

なるほど!!

 

 

……という話を、棚を覗き込んでいたら説明してくださって、ホント感謝しかないです。

時間があればもっと聞きたかった――!!

 

 

さらに言えば、私たちと同じように「へぇー」って顔をしていたのが、案内役のスタッフさんだった件。

 

もちろん、案内してくださった方も、それぞれ専門があるここの研究員さんたちです。

ただ、普段は自分の専門フロア以外、めったに立ち入らないらしいんですね。

 

というのも、標本の管理はとても厳重だから!

 

 

 

カビ、微生物、湿度、紫外線。

その他もろもろ、大敵です。

標本内容によっても、管理方法が違います。

 

ということで、専門外のフロアは新鮮だったらしい。

 

 

今回のオープンラボの後は、

参加者の衣類や靴裏の泥などに付着した微生物などが、標本に悪影響を及ばさないよう、

全館、薬品で燻蒸するようです。

 

 

ちなみに火事が起きた場合、スプリンクラーを作動させるわけにはいかないので、窒素を散布するようです。

 

散布前に館内アナウンスが入るらしいですが、「もしその場に研究員が残っていたら、彼らが標本になりますねアハハハハ」と科博ジョークが飛び出たり。

 

お、おおう……。(怖)

 

 

 

そんなわけでツアー1時間、すっごく楽しかったです。私が。

 

長男は一生懸命話を聞こうとはしていましたが、

やっぱり1時間は長かったことと、本人が好きな昆虫がなかったこと。

 

あと最近ブームのロボットがなかったことで、ちょっと期待外れだったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

この本の中で博士が発明したマシンが出てくるんですが、

「研究所」と聞いて、いわゆるそういう「ザ・研究室!」みたいなのを想像していたらしい…。

 

 

 

 

 

 

 

どっちかというと、こっちの「自然史ミュージアムのサバイバル」で出てくる倉庫だよ!って言ってあったんですが、伝わりきってなかった……。

 

 

リベンジも兼ねて、来年もぜひ参加したいところです。

 

 

 

というわけで、「ロボット見たかったー!」っていう長男のために、無料でロボットが見られる場所に立ち寄り、

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに「茨城県自然博物館」にまで立ち寄りました。

盛りだくさん!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

★あああ失敗したー!茨城自然博物館で悔いたこと

 

 

 

 

 

前回訪れた深海展が終了し、

常設展の中にダイオウイカがダイオウグソクムシが増えていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

数億年前に存在していたという巨大昆虫メガネウラ。

これも前回訪れた時は不勉強でまだよくわかってなかったんですが、今回はバッチリ!

 

 

 

 

 

 

想像以上に茨城県を満喫した1日でした。

あああああやりきった―――まだ明日が水曜日だなんて―――!!(笑)

 




↓マイピックなるものができたので、試しに作ってみました。


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